基本的には薙刀式のマニュアルのやり方なのだが、
詳しく解説してなかったので、
しておくかー。
配列図の暗記はメインではしない。
まず、「ある」「ない」「する」と、
2キーの代表的な連接をマスターしていく。
それらをある程度溜める。
ある程度それがたまったときに、
どうやって言葉をつむぐのか。
たとえば、
「ある」「が」「まで」あたりを覚えた時に、
「あるがまま」をどうやって打つか?
を考えればわかる。
「あるが」までは、
これまで覚えた基本パーツをつなげればよい。
「ま」単独を打とうとしても打てないので、
「ま」を含む連接を思い出す。
「まで」「まに」「ます」あたりを学んでいるはずなので、
その共通部分や最初の部分が「ま」だとわかる。
こうして、「あるがまま」を打てるようになる。
最初はたどたどしくても、
数回も「あるがまま」と流し打ちをすれば、
なめらかにつながるようになる。
「がまのあぶら」はどうか。
「あるがまま」がさっき打てたのだから、
「がま」は打てる。
格助詞「の」はすでに学んでいるから、
「がまの」までは打てる。
「あ」は「ある」の最初の部分。
「ふ」は「ぶん」などで覚えているはずなので、
「ぶ」を取り出して、
「ら」は「られ」あたりから取り出す。
かくして「あぶら」を合成することができて、
「がまのあぶら」が完成する。
これは一気に打つほどの重要語句ではないので、
まあ適当にやって流しておけば良い。
ただ、「あぶら」くらいは流れで打てるように、
その場で数回流し練習をするといいだろう。
そうすると、
「ぶらぶらあるく」なんかも、
「あぶら」の応用で「ぶらぶら」が打てて、
「ある」はそのまま打てて、
「く」は「いく」「たく」あたりから持ってくればよい。
「あるく」は重要語だから何回も練習しておくべき、
となんとなく分かると思う。
ついでに、
「あるかない」「あるきました」「あるけば」
なんて応用の練習もするかもしれない。
このようにして、
ことばというのは、
お互いに繋がりあったネットワークがあり、
共通部分から取り出すこともできるし、
その場でつなぎ合わせることもできるのだ。
とくに日本語は膠着語なので、
いかようにでもペタペタとくっつけられる。
あるく、あるかない、あるきました、
あるきませんでした、あるこうとおもったけどやめました、
あるくわけがない、あるかないのだ
なんていかようにでも展開する。
それぞれは別の動詞でも使えるパーツだから、
この時練習してもいいし、
それが出てきた時にやってもよい。
「できるわけがない」が出てきた時に、
「あるくわけがない」「あるけるわけがない」
なんて練習をすればいいだけだ。
ことばはつながりである。
その基本パーツを薙刀式のマニュアルでは練習する。
活版印刷のように、
一文字一文字を拾い上げるのではなく、
2〜3文字の基本パーツで練習するので、
その基本パーツの組み合わせをやればよいようになっている。
おそらくこうした練習方法は、
薙刀式以前にはなかったものかもしれない。
なぜなら1gram単位での設計法だったからだ。
薙刀式はアルペジオを中心として、
日本語の中核パーツを配置してあるので、
それを繋げていけば勝手に日本語になるようになっている。
そしてそこになくても、
基本パーツを分解すればたいてい出てくるようになっている。
つまり、一文字一文字に分解した活版印刷以来の文字印刷の考え方を、
大袈裟に言えば言葉の原点まで取り戻した方法論といえる?
もちろん全部がそうじゃないので、
一部マイナーカナは、暗記したほうが早い。
たとえば「ぬ」はどの基本パーツにも出てこない。
ぬぐ、ぬま、ヌード、ぬる、
などは基本語彙ではないだろう。
なのでこれらは暗記してしまい、
「ぬ」パーツを増やしておくと手がかりになるのだ。
このようにして、
薙刀式は基本パーツをどんどん増やしていき、
線をネットワークに編んでいく方法論を取る。
マニュアルを一通り練習した人ならば知ってることだけど、
そういえばブログでちゃんと説明してないなー、
と思ったので解説してみた。
今日は暗記のトピックがアクティブであったが、
僕は配列図の暗記なんてナンセンスだと考えているので、
薙刀式の練習法を推奨する次第。
ただ、この練習法は、
その配列がそういう構造になってないと成立しない。
qwertyローマ字を「aru」「ga」「made」から練習しても、
運指とことばのバランスが悪すぎて、
全然運指ネットワークが出来上がらないと思う。
おそらく似た練習法は、
新下駄のスパルタ式練習法だ。
ただあっちは運指を重視するあまり、
電波文章になってるので、
僕はあんまり好きじゃない。
言葉を自分からつむぐときに、
どうやってネットワークを形成していくか、
をやったほうが身になるんじゃない?
って考えている。
ただ新下駄は運指空間が薙刀式より大きいから、
脳死体育会系でやってしまったほうが、
トータルで速く済む可能性はあるね。
僕はいちいち立ち止まって素振りして、
納得するまで次に行かないタイプだからなあw
まあ、いろんな練習法を混在して、
さっさとマスターしてしまえばいいんじゃないか。
ただし、
暗記のみでいきなり実戦に出るのはやめとけ。
型しかやってないやつが試合に出てボコられるだけだ。
分解練習、部分練習して、
ようやく全体をシミュレーションできる。
アドリブでやるには、型がある程度必要だと思われる。
それは暗記ではなく、
基本パーツを身体で覚える、
だと思う。
パンチとキックとディフェンスをパーツで覚えて、
組み合わせをある程度覚えて、
こう来たらこう、を身体で覚えて、
空乱(離れた距離でやる当てない組手)をやって、
慢練組手(ゆっくりやる組手)をやって、
ようやく組手じゃね。
ことば単位で覚えてないと、
たぶん何もできなくてボコられるよね。
新配列を暗記から始めようとする人は、
空手も型だけやってボコられる人だろう。
空手やったことなければわからないかもな。
たぶん、楽器やスポーツやダンスも、
基本パーツと組み合わせみたいなネットワークでできてると思うんだけどな。
ことばがそういう風にできてるように。
ことばを紡ぐ道具なんだから、
ことばのように練習するべきだと思う。
2026年06月01日
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