2026年06月02日

【薙刀式】ことばを学ぶように配列図を学ぼう

配列図を丸暗記してから言葉を打つのをやめよう。

まず言葉の背骨をつくってから、
それらを組み合わせよう。


新配列には学び方のセオリーがある。
まずそれを俯瞰して、解説してみる。


1. 配列図を見ながら、
 2〜3打で打てそうな「基本語彙」を探す。
 まずそれだけを打てるようにする。
 薙刀式なら、ある、ない、する、して、こと、てき、とき、など。

2. それだけで作れる文を書く。
 「オレめし食う」くらいの原始的な文で良い。
 この場合、「おれ」「めし」「くう」の、
 基本語彙が揃えば書けることになる。
 どの基本語彙があるかは配列によるので、
 語彙のパターンは変わりえる。
 薙刀式なら「あるある」「ないないして」「すること」「するてきな」などだ。

3. こうやってボキャブラリーを増やしていく。
 また、ない音を出そうとする時は、
 すでに知ってるボキャブラリーから組み合わせて出す。
 「られる」の「れ」が打てないなら、
 「おれ」の「れ」を打てばよい、みたいにしてゆく。

4. だいぶこなれてきたころ、まだ触ったことのないキーがあるはず。
 それを使って基本語彙と組み合わせて、そのキーを覚える。
 「を」は単語には含まれないから、
 ここでやっと「を」を覚える事になるかも。

5. だいぶ潰したなーというときに、
 まだ覚えてない文字をチェックするために、
 50音を全部打ってみる。

6. この段階で、ようやく全キー制覇。
 自在に言葉が書けるはずなので、
 自由に自分の思う事を書いてみると良い。
 昨日食べた飯でも、趣味でも、仕事メールでもなんでも良い。


「まず配列図を丸暗記しよう」
というやり方は間違っている。
それは5から始めているやり方だ。

新配列は標準配列とは設計方針が異なり、
丸暗記は標準配列に特化したやり方で、
新配列の覚え方ではない。
新配列へむけた、身体のチューニング(調教)としては、
遠いやり方だ。

というのも、
標準配列は文字がバラバラに置かれているからだ。
文字同士は関連せず、遠いのも近いのも関係ない。
ここが新配列サイドが批判するところだ。
ランダムやんけと。
これを改善して、
「文字を連関させて並べる」をしてるのが新配列だ。

活版印刷のような、活字を一つ一つ拾ってくる、
逐次方式(点)のタイピングではなくて、
ことばとしてまとまったものを、
一度に流れとして打つ(線)のタイピングが、
新配列が標準方式より脱するべきすぐれた点だ。

つまり、ことばを、一点一点拾うのではなく、
言葉単位で「流そう」ということである。

その、流れがうまくいくように作ってあるのだから、
基本的な背骨の流れを打てるようにして、
応用へと流れていくとよい。

その基本語彙は配列によって異なるので、
それぞれを参照されたい。
中央指や中段によく使うことばがまとまっている。
外ロール(内側から外側の流れ)重視か、
内ロール(その逆)重視か、
左右交互重視かで、見つけられる言葉が変わると思う。



文字を一つ一つバラバラに記憶する方法、
たとえば中段の左から順に語呂合わせする
(親指シフトの「うしてけせはときいん」、
qwertyのQWERTYなど)、
あいうえおから順に打っていく方法は、
これらの設計方針を無視した乱暴な学び方なので、
新配列の動線を無視した、間違ったやり方である。

もしあなたが新配列に挑戦しよう!
と思って配列図を見た時、
最初にやるべきことは、
「左上から順番に読んでいく」ではなく、
「右手の中央や、左手の中央に、
どんな日本語の基本語彙があるか」だ。

「うしてけせ はときいん」ではなくて、
「して」「いん」「とは」「いう」
「てん」「しん」「はい」「とき」
などを発見する、ということだ。

(そして僕はこの親指シフトに批判的なのは、
こうした基本語彙がかなりの確率で小指を一度通過すること。
こんなんじゃ小指が疲れてしまうよ)

qwertyの中段は、
ASDFG HJKL;だが、
ここにまともな日本語の言葉が発見できない事が、
qwertyを僕が批判する最大のところだ。

だ、さ、が、は、か、だけ打てても、
日本語として何にもならない。
「だが」「はは」「さが」くらい? それだけ打てても日本語として何?


qwertyに慣れてる人ほど、
このことを知らないので、
誤った学習をしてしまいがち。

もしあなたがqwertyに慣れていて、
新配列をやってみようとして、挫折していたならば、
あなたの学び方が新配列の学び方をしてなくて、
qwertyの学び方をしていた可能性が高い。

同じキー配列だから同じだろと思ってるのが間違い。
新配列は、qwertyと質的転換をした発明だから、
その発明の本質に従って学ぶべきだ。


それが窮屈というのなら、
日本刀を買って刃筋も知らずに振り回して、
ボロボロの刃が欠けた状態で、
「人を切れない」と言っているようなものだ。

その道具には、その道具の使われ方がある。
その流れに則って、
一から振り回すべきだ。
そしてその振り回され方にその配列は特化しているため、
初手から十分に手応えを感じると思う。

手応えがないときは、
練習法が間違ってるのでは?
と立ち止まってほしい。




この、ことば単位でキー配列を学ぶ方法は、
我々がことばを獲得していくのと同じやり方である。

あるいは、空手の形と組手、
ギターのコードと曲、
ダンスのステップと踊り、
みたいな関係と共通している。

空手をやるのに、まず形を端から端まで暗記したり、
ギターをやるのに、全コードを弾けるようになったり、
ダンスをするのに、古今東西のステップをマスターしたり、
作文をするのに、辞書を全部暗記する必要はない。

まずできるところをやり、
次第にボキャブラリーを増やしていくべきだ。

空手ならパンチとキックと基本ディフェンス、
ギターならメジャーなコード、
ダンスなら基本ステップ、
ことばなら基本語彙。小学生幼稚園レベルで良い。

新配列の場合、必ずホームポジションFJ周辺に、
まず一つ目の言葉がある。
そこからはじめていけばよい。
posted by おおおかとしひこ at 19:04| Comment(6) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
人々がタイピング練習に 挫折する 理由の考察

エッセンシャル思考 p246 より
心理学の研究によると 人間のモチベーションに対して もっとも効果的なのは 「前に進んでいる」 という感覚である。
小さくても 前進しているという 手応えがあれば 未来の成功を信じられる。
そのまま進み続けようという 力になる。

タイピング練習には それがない、 点はあっても 点がつながって 線にならない 期間が長い、ここで ほとんどの人が 脱落してしてまう。

暗黒期が長い理由、規則性のない ランダム記憶だから。
ランダム記憶のサイズ と 習得期間
英字 26字 1ヶ月
掛け算九九 1の段と逆は記憶不要で 33個くらい 1ヶ月
インド式九九 12 X 12 もあるとか 60個くらい
カナ配列キー 60 〜 90 くらい
漢字 2K 〜 3K字 3〜4年

タイピングは うっすら全部 記憶しないと 実用にならない。
高頻度パターンは自然に習得される、だから 低頻度カナを練習すべき、低頻度カナを含む 単語を打て、 西村博之 ミヤネ屋 など。

Posted by MMX at 2026年06月03日 10:53
>MMXさん

ありがとうございます。
何が先入観の正体かわかりました。

> タイピングは うっすら全部 記憶しないと 実用にならない。

ここですね。

うっすら全部記憶しなくても実用になりますよ。
半分しかカナを覚えてなくても、
それだけしか使わない言葉で書けばいいと思います。
ことばが豊かな人ほど可能でしょう。

足りないやつは都度やってけばいいだけです。
短期的戦略で全記憶しようとするから挫折するんですね。
なるほど勉強になります。


キーボードにたとえれば、
ctrlキーを知らなくてもそこそこ使える、
くらいに考えられるか?ですね。
妙な完璧主義というか潔癖主義が邪魔をしてるっぽいな。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月03日 11:43
足を引っ張る 低頻度カナ
のイライラ に 人は耐えられない、 サイコパスの意志力がないかぎり。
高頻度は自然習得に任せて、低頻度カナ潰し のほうが有効、 午後五時 ゴギガガガギゴ
Posted by MMX at 2026年06月03日 12:34
>MMXさん

配列習得を期間によって俯瞰できてなくて、
初期段階/最終段階のことは議論できず、
中間段階にしかフォーカスしてないということは、
あなたはまだ配列を習得してないのでは?
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月03日 12:41
2つの説
配列の 成り立ち・仕組み を理解し なぞる 練習すると良い 説。
(まるで 推しの魅力を語るファン)
イライラのポイントを 探して潰す 説。
(配列作者の キモチは 知らんけど な人)
第三の説は あるかな。
Posted by MMX at 2026年06月04日 12:18
>MMXさん

道具一般の話ですが、
その道具がどのようにして作られ、
使われるようになっているかを理解しないと、
それが動く方向に動けないと思います。
どんな道具にも弱点はあるので、
長所と表裏で理解するべきでしょう。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月04日 12:39
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