すべての配列図の文字を覚えなくても、
文章は書ける。
しかし「すべてを覚えなければ書けない」
という強迫観念があるような気がする。
それが邪魔をして挫折に追い込んでるっぽいな。
この記事についたコメントが面白かったので、
この問題について考えたい。
https://oookaworks.seesaa.net/article/520832847.html
> タイピング練習には それがない、 点はあっても 点がつながって 線にならない 期間が長い、ここで ほとんどの人が 脱落してしてまう。
> タイピングは うっすら全部 記憶しないと 実用にならない。
線にならない期間が長い、
というのが初手で意味不明だ。
カタナ式ならば、最初のKTAIくらいをやれば、
かち、かた、きた、たき、たかい、
いた、いき、あき、かち、
などの短い線がすぐにできる。
薙刀式ならば、ある、ない、するをやれば、
あい、いる、あいする、なる、すいすい、
などの線を生じることができる。
冷蔵庫の余り物で料理を作る感覚だ。
ありあわせのものでつくるから、
クオリティは高くなくていい。
とにかくジェネレートする体験を積むのだ。
そうすると獣道ができる。
よく通る線は太くなり、
あまり使わない線は細くなる。
薙刀式で言えば、
ある、ない、する、いる、なる、の線は太くなるが、
すい、の線は細いだろうね。
これをやらないのはなぜだろう?
自分の言葉を100%書けないと不満なのだろうか?
幼児の頃のことば獲得の記憶がないのだろうか?
仮になかったとしても、
英語や第二外国語習得の記憶はないのだろうか?
職場に外国人が来た時の、
片言でいいから意思疎通をしたことがないのだろうか?
今ある武器しか使えない状態で、
なんとかするのが言葉というものだ。
それができなければ、
コミュニケーションの機会を逸してしまう。
こうやって小階段の小成功報酬を得てないのだ、
というのが文面から伝わってくる。
暗黒期は長い?
薙刀式ならレッスン1で「ある、ない、する」を打てるから、
これだけでもう成功報酬あるじゃんね。
5分くらいじゃね?
黒く広いエリアに光が一部照らされて、
それが徐々に広がるイメージだ。
暗黒エリアをフルスキャンしてから、
はじめて言葉あれ、の光を投げかける必要はない。
この人は練習法をまちがえて、
勝手に挫折している。
自分への餌の与え方を知らないのかもしれない。
それは、完璧であらねばならない、
という強迫観念かもしれない。
完璧である必要はない。
勉強中の学生ができないのはあたりまえだ。
これだけできない、よりも、
ここまでできた、を積み上げていくのが勉強というものだ。
お前は勉強の何を知ってるのだ、と突っ込む人用に、
僕の学歴を書いておく。京都大工学部修士。
このやり方でそこまで程度はいけるよ。
もしこの習得法を知らないのならば、
我々の周知不足だと思うので、
丁寧に書いてみた。
ていうか薙刀式のマニュアル読めばわかることではある。
ひょっとして「線」を、
一文とか30文字とか思ってるのかしら。
2文字でも線でしょ。
その線を少しずつ伸ばしていくのが学習でしょ。
1文字伸びるたびに成功報酬あるじゃんね。
2つ目のコメントを見ると、
おそらく「ご」がマスターできないのだろう。
そして例文を見る限り、
例文を作るのが下手だと思う。
なので作り方も書いておく。
まず「ご」から始まる言葉をなるべく多く思い出す。
ごぜん ごはん ごめんね ごったに
ゴイスー ごまあぶら ごまかし ごういん ごうわん
ごうりき ごるふ ゴール ゴアテクノ
次に、もっと難しいのだが、「ご」で終わる単語を思い出す。
さんご ろんご ごご そうご しんご
かんご けいご げんご こくご えいご
これは何をやってるかというと、
「ご」から連なる線と、
「ご」に入る線を、つなごうとしているのだ。
仮にアウトライン、インラインとでもよぶか。
なるべく多くのアウトラインを打ち、
なるべく多くのインラインを打つと、
ネットワークの中に「ご」が仲間入りするのだ。
次にやるべきは、
たとえば「ごはん」を取り出して、
この前になるべく別の言葉をくっつけてことばをつくる。
しろごはん かやくごはん ひるごはん ばんごはん
あさごはん みっかまえのごはん パンかごはんか
もうごはんたべた? まだごはんたべてない
これは、「ごは」のアウトラインの前に、
インラインのネットワークを繋ごうとしてるわけ。
おなじく「えいご」の後に何かを続けてことばをつくる。
えいごがくしゅう えいごのきょうかしょ
えいごでしゃべる えいごけん えいごぶんか
えいごはむずかしい えいごちょっとわかる
これで、「いご」のインラインと、そこからのアウトラインがつながってゆく。
語彙は死ぬほどあろう。
自分の扱える語彙が良い。
まだ打てない文字があるなら打てる文字だけでやっていく。
「ごごごじ」なんて「ご」を繰り返したって、
練習にならない。
ならなくはないが、全体に必要な練習の0.5%くらいだ。
「ご」は単独で文章の中には出てこない。
昼ごはんを食べたのだが、胡麻味噌担々麺おいしかったです。
え?一緒に行こうって? 先食べちゃった、ごめん。
のように前後と繋がって出てくるのだ。
「ご」を点としてしか認識してないから、
いつまでたっても繋がらないのだ。
音は細胞のようなものだ。
さっさと別の細胞とくっつけて、
癒着させてしまうと良い。
よく使う連接で癒着させるのがベストだけど、
どうせ自分の語彙の範囲内で使うので、
自分の言葉に即して癒着させていけばいいのだ。
言葉遊びが好きなら、まんなかに「ご」のつく言葉を探してもいい。
みごと ひめごと ファゴット
ロゴタイプ ンゴロンゴロ
うーんあんまり出てこねえ。むずかしい。
これはインラインとアウトラインを、
同時に練習しようということだ。
「ご」がカーブの頂点になってて、
コーナーにインしてアウトする練習みたいなものだね。
コメントの人の文面から見ても、
こうしたなめらかな言葉の接続の練習をしてない事が、
察せられる。
なので書いてみた。
全部を暗記してからでないと書けない、
というのは強迫観念にすぎない。
東大英文科出てからじゃないとアメリカ旅行に行けないわけじゃない。
YesとNoだけわかってりゃなんとかなる、
みたいに言葉はつかっていけばよい。
薙刀式は、
1〜2週間でなんとか日本語が書けるようになる、
とても優秀なカナ配列だが、
それはこのような練習法をマニュアル化しているからだ。
嘘だと思うなら薙刀式をやってみれば良い。
線で書く事を前提とした配列だから、
かもしれないが。
何度も書いてるけど、
僕は薙刀式の配列図を記憶してないよ。
手が勝手に書くようにしただけで、
配列図を描くことができないんよね。
「記憶しなければならない」という先入観が、
まずまちがっていて、
入口を間違えて入っちゃっただけなのさ。
正門は開いてるので、
初めて来た人のふりをして「たのもう」と言ってください。
2026年06月03日
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あと、「線にならない」は物理的な線じゃなくて学習段階の話じゃないですかね。ことタイピングにおいては似たようなもんですけども。
「メジャー部分は言葉の単位で体に叩き込む」「マイナー部分は暗記に頼ってもヨシ」っていうのが、薙刀式の実用レベルだと思いますけど、これって「もれなく暗記でカバーしてる」とはいえるわけじゃないですか、一応。正確には、手続き記憶の隙間を塞いでるわけですけど……
だから順番なんですよね順番。「(見ながら→)暗記→無意識化」モデルじゃなくて、「最初から体得」っていうモデルが前提として入ってないとこの話通じない。
ちなみに「足を引っ張る 低頻度カナ」という表現は、多分「積極的な運指組み立て」をしてるんじゃないかと思いますね。そうじゃないと「次がノッキングする」ってことにならないですから。
つまり音韻ループもバリバリ動員していて、「あしをひ」のところですでに「っぱる」がキューに入ってるんじゃないかなあ。
このモデルだと、先の塁に鈍足がいるときみたいに、常にマイナーかながメジャーかなをフタすることになる。なので、遅いやつを速くすることにこそバリューがある、と。
だから暗記いらねえって話、言語化タイピングと体感ブラインドタッチもセットにしないと大半の人に伝わらないと思うんですよねえ。前提になるモデルが入ってないから。
僕が変な造語してるの、単に「タイピング」「ブラインドタッチ」っつーとみんな違うモデルを想起するからですよ。
説明して理解してもらわなくていいなら「マニュアル通りやれ」で終わりですけども。
僕は普通の人のqwertyのブラインドタッチをへずにこっちに来たので、
今一つわかっとらんのですよねー。
だから何が前提なのかわからずに抜けてる事があると思います。
極論すれば脳内発声止めてから来いや、
になってしまうw
なので、一度qwertyをそれなりにやったうえで移行した、
移住者が両方の仲立ちをするのがベスト、
とまる振りしておきます……
この辺は「前提が違うんだぜ」
というところからのスタートとなると思います。
こっちの前提は書けるけど、向こうの前提はよくわからん……