2026年06月12日

【薙刀式】小回り

ん? メジロ式って小回り効かせようと思うと、
子音母音同時押し系だから逆に面倒になるのかな?


元祖子音母音同時押しの、
Phoenixかな配列を考える。
(そういえば二段だ)

僕が初見に思ったことは、
打鍵範囲が圧縮されてるのはいいけれど、
毎回同時押しはめんどくさくない?
ってことだった。

もちろん同時押しではなく、
順逆、逆順の両方で定義されてるから、
めっちゃ遅くても成立する、
賢いやり方ではあるのだが、
ローマ字の利点である、
母音部すら二打かーって思った記憶がある。

そのかわり二段だからいいのかな?
などと思っていた。
打鍵動画は見たことがないし、
多分存在しないんだろうけど、
今少し楽をするためくらいの配列であり、
長文とか速度重視用ではないだろうな、
元々漢直のカナ部分だしな、
などと想像していた。

ただこれをメインウェポンに据えるなら、
あまりにも打鍵数が多くない?って思ったのよね。

昔のケータイメールでは、
ア行1、あいうえおをフリックよろしく52468にふって、
15で「あ」みたいに出してた形式があったよね。
111で「う」になるのをたしか「かなめくり」と呼んでて、
十字になってるのはなんといったかな、忘れた。

あのケータイメールの頃くらいの、
めんどくささを思い出してしまうねえ。


明確に左右同時に舵を切ったかわせみ配列では、
左右同時で子音母音指定して、
それぞれの単打にも頻出カナを置くハイブリッド形式で、
メジャーカナは単打、
マイナーカナは左右同時、
という風に効率化している。

つまり、同時押し系というのは、
「いかに単打をひねり出すか」に腐心しているといえる。

Phoenixは「ひねり出さない、そのかわり二段」、
かわせみ配列は「30ひねり出した(うち5は母音)」、
ということだろう。


薙刀式や新下駄は、ハナから単打面確保、
その他をマイナー面へ、という計算で、
逆順ではあるが、
「単打を同時せずにひねり出す」
が存在している。


単打が多いほど小回りがきく。
一番楽なので、
一番メジャーどころを縫い合わせることが可能だ。

そう考えると、
Phoenixは二段だが、
全部二打で大回りする割り切り配列ともいえる。



さてメジロ式。

小回りしようしたとき、
単打はいくつあるんだっけ?
あいう、あい、かたな、追加音のつ、く。
9個か。

もちろん同時押しは普通のキーボードよりやりやすいものを使う前提だけど、
単打としては少ない。
当然、基本同時押しで進む前提だから、
単打よりも音の重ね合わせは、
意味の重ね合わせなどメインになるのだろうが、
一番細かいアトムはなんやろ、
と観察すると、
うーんこの9個か。

この9個だけでは基本語彙はほぼつくれまい。


一方、
薙刀式では単打アルペジオで、
「日本語の中核語」をつくることができる。
何が中核かは人によるが、
ある、ない、する、いる、いう、
なん、なる、られ、くる、あれ、
して、こと、きて、てき、とか、ひと、
とき、ところ、って、っと、そこ、ここ、
あたりか。
左右交互を入れていいなら、
した、った、これ、それ、しい、てい、あそこ、
しかし、そして、すると、そこへ、という、
なんと、なんか、なんら、
なども入る。
漢語パーツなら、
しん、てん、てい、たい、たん、かん、かい、
ろう、ほう、とう、
なども入ろう。

こうした素早く単打だけで作れる語があることが、
「小回りがきく」という感覚を作っている気がする。

新下駄の小回り感は、語ではなく統計的二連接だから、
言葉を書いてるというよりは、
よくある流れを単打二連でいく形になっている。

しかし薙刀式は「基本語を単打二連でつくる」
を中核に置いていると思う。
もちろん、あの基本語がないやん、はいっぱいあって、
それはその配列の性格だと思えばいい。


メジロ式は、
それを同時押しで小回りをきかさずにぶっとばす、
という設計思想にみえる。
たとえばアトムは左右込みで2〜6打あたりがボリュームゾーンなのかな。
n打で出せる言葉の頻度統計とか計算できないかしら。

そのへんのボリュームゾーンで快適に飛ばしつつ、
細かいカーブを曲がる必要があったら、
慎重にこちょこちょとやるよ、単打じゃないけど、
みたいなものだと想像している。

タクシーの運転手にたとえれば、
メジロ式のほうが飛ばす運ちゃんだな。
ただ細かいカーブも曲がるよと。

薙刀式は全コーナー全信号を、
一番細かいレベルで掃除するように打てる。
それでいてそこそこ速い運転ですよ、
(最速ではないけどさ)
という感じかな。


まああくまで想像だ。
ATC動画が省略入力や熟語に目を奪われすぎなので、
他のところをもう少し知りたいところ。

熟語入力は左右一発、
動詞の活用形や複合は省略入力、
助詞系は親指なので、フィンガーと親指が交互、
みたいなところまでは理解したけど、
もっと細かい解像度で理解したい……
posted by おおおかとしひこ at 21:29| Comment(8) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
同時押しって面倒くさいんですか?まあ薙刀式とかの同時押しとメジロ式の同時押しはシステムが違うってのもありそうですが。
1本指で机を叩くのと4本指で机を叩くのにそんなに違いがありますかね。
Posted by じーびす at 2026年06月13日 14:16
>じーびすさん

だいぶ違いますね。
4本だと、
4倍手間ではないにせよ、2〜3倍はめんどくさい感覚があります。
基本指はそろわないものなのだと思います。
楽器経験者は楽だっていいますね。

メジロ式の同時押しは、
同時押しというより同時離しみたいな感覚だと思われます。
好きな要素を押さえて、ヨッて離したら確定する、
みたいな感覚。
左右の手で別々のハンドサインを使い分けることもふくめて。

単打でバラバラ打って時々同時押しを混ぜるのとは、
だいぶ異なる新感覚だと思います。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月13日 17:58
>だいぶ違いますね。4本だと、4倍手間ではないにせよ、2〜3倍はめんどくさい感覚があります。

ほえー。大岡さんの手元動画を見るに指先の筋肉ではなく手全体の重さを使って、手首・腕の動きでタイピングしているように見えたので、意外でした。

>同時離し

まあメジロ式は時間で何かを判断することがないので、押す時も離す時も「同時」は存在しないんですけどね。
逆に新下駄や薙刀式の同時押しは音ゲーみたいですよね。本当に言葉通り「同時」でなくてはいけないので。私は個人的にこの"同時"押しが苦手で、音ゲーでもよくそこでミスをしていました。
Posted by じーびす at 2026年06月13日 19:10
>じーびすさん

メジロ式の同時押し判定
(正確にはPloverのものかな)って、
何も押してない状態を基底状態として、
何かが押された状態で判定開始して、
何かが離されない以上判定継続して、
何か1個でも離しを検知したら、
これまで押してたやつのカウントを文字構築部分に送る、
という想像であってます?

そしたら同時離しはいらなくなるのは理解できます。

薙刀式の同時押しはそれで判定してます。
なのでキーリピートオフ前提なので、
BSやカーソル連打が効かないようになってますね。

同じならMejiro31に薙刀式実装も無理やり可能だなーw

ちなみに新下駄も同じ判定法と聞きました。


ゲームの同時押しは、
○ms以内に所定のものが押されたとき、
という押しの時刻だけで判定してる事が多いですね。
スト4では1/30秒判定で、
おそらく他のゲームも似たようなものでしょう。
なのでより難しいと思います。

音楽やってる人に効くと、
楽器が同時に鳴るというのはもっとシビアだそうです。
だからメトロノームが必要らしく、
その役割のドラムはその感覚に優れてるそう。

親指シフトはこちらの方で、100ms程度に調整されてるものが多いですね。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月13日 19:38
なるほど、同じ判定法だったんですね。私が難しく感じていたのはもしかしたら「押して離して」を繰り返す回数がメジロ式より多いことで、押しっぱなしがしにくかったからでしょうかね?例えば「です」を打つときには「す」を打つまでにJキーを離す必要があるので、それで焦って本来より早めに離してしまうことがあるのかも?
実際英語入力で先頭大文字の文字列を打つときによく「THe」とか「tHe」、「the(tを打つ前にシフトを離しちゃった)」みたいなことが起きているので、個人的な得意不得意かもしれないですね。
Posted by じーびす at 2026年06月13日 21:32


>じーびすさん

>なるほど、同じ判定法だったんですね。

完全に同じかどうかは細かい実装を見てないのでわからないです。
DvorakJでは、
「離さなかったとしても、
定義的にそれが一意ならば押した時点で優先して出す」
というロジックが組まれていたはずです。

メジロ式でも全定義は使ってないはずだから、
どこかの組み合わせはそれで出るかもですが。


> 私が難しく感じていたのは

左右同時押しいうても、
先に左手で何かを押しっぱなしにしておいて、
あとで右手を追いつかせて押す、
ぐらいの感覚でいけるはず。
離しの順は問わないので、両方確実に離してから次を打てばよいです。

これは、
従来のタイマーロジック(○ms)とは異なり、
お互いをシフトキーのように扱うことから、
相互シフトと名付けましたが、
説明するのがめんどくさいので、
同時押しと適当によんでます……
(マニュアルにはちゃんと書いた)


>「THe」「tHe」「the
SandSを導入してからはこれはなくなりました。
親指との同期は、得意不得意あるかもです。
フルキーボードの小指シフトよりははるかにマシでしょうが。

外国のタイパーはstickey shiftといって、
月配列の前置シフトのように、
先行1回押せば、離しと関係なくなって、
次の一文字を大文字化する、というやつを使ってる人もいるようです。
ラージIとか便利そう。でも小指かー。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月13日 22:48
>SandSを導入してからはこれはなくなりました。親指との同期は、得意不得意あるかもです。
フルキーボードの小指シフトよりははるかにマシでしょうが。

残念ながら、Mejiro31は親指のSandSなんですねぇ。小指の時も親指の時も、そもそも離し操作が苦手です。

音ゲーの話をしていて気がついたのですが、「プロセカ」という音ゲーには「タイミングよく離す」タイプの、押すタイミング以外の判定があったせいで音ゲーマーの中では「好みが分かれる」ゲームになっていました。たまに薙刀式の同時押しが難しいと言う人(私も)もこういう人たちと同じタイプかも?

そういう話でいくと、薙刀式等は「次のキーを押すまでにはシフトキーを離さなければいけない」というタイプでのタイムリミットがあると思います。そしてその時間制限は、速く打とうと思うほどに厳しくなっていく。特にカナ配列はひとかなづつ打っていくわけですから、秒5打の時点で200ms、一般的な同時押し判定の時間と同じですね。とくに薙刀式は優秀なアルペジオのおかげか急加速しがちで、定期的に同時押し難易度が増加しています。

>stickey shift
知らなかった……こんな素晴らしいものがあったなんて!
Posted by じーびす at 2026年06月13日 23:11
>じーびすさん

> そもそも離し操作が苦手です。

音ゲーはちょっと分らないですが、離すのと次を押すのをシーソーのようにイメージするとやりやすいという経験則があります。
離すのを単体でやるのは難しいかと。

> たまに薙刀式の同時押しが難しいと言う人(私も)もこういう人たちと同じタイプかも?

同時押し自体がキーボードでやった経験がないから、という理由だと考えていましたが、特有のロジックもあるのかなあ。
新下駄は出来たけど薙刀式は無理、という人は見たことがないので、単に同時押し全体が苦手なのかと思っていたけど、
その中にまた別カテゴリがあるのかなあ。


> 秒5打の時点で200ms

はい。なので理論値としては秒6〜7くらいで頭打ちだと思っています。
ただそんなには実戦で打たんやろ、という読みですね。


> とくに薙刀式は優秀なアルペジオのおかげか急加速しがちで、定期的に同時押し難易度が増加しています。

メトロノームのように打つ人ならそうでしょうね。
僕は手書きでも等速で書かない(文字の大きさも大小つける)ので、打鍵リズムがバラバラなのは気になっていないんですよね。

その言葉はそういう曲だろう、それにふさわしい曲やダンスを奏でている、という感覚です。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年06月13日 23:38
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