2026年06月14日

【薙刀式】新配列をいきなり実戦で使うのはやめとけ

Twitterから。
> 実務でいきなり大西配列は無理だったよバナージ 当分職場はQWERTY 使う

なぜいきなりは無理なのか?
日本語の語彙はいくらあるか知ってる?

日常語で1万語だぞ。


色々な説があるらしいが、
google検索によれば、複数の説で大体1万語らしい。
たとえば: https://nannchou.net/kotobanokazu

そんな1万語を、
いきなり大西配列で打てるとは思えない。

寿司打やらe-typingやらで、
この1万語をカバーしているという話は聞かない。
これらはあくまで早打ちゲームであり、
日本語の基礎語彙をタイプできるようになる、
学習ソフトではない。


ちなみにこの1万語というのは、
10歳のボキャブラリーを元にしているのだそうだ。

大人がビジネスで使う用語を網羅しているとは思えない。
(人によるが成人は3〜5万語だそう)

職場でいきなり大西配列が、
いかに無茶ぶりかわかるというものだ。


なんで人はこんな無謀をするのかというと、
「言葉を紡ぐ事に関する感覚」が、
鈍いからではないかと思う。

まず適当に2000字とか書いてみて、
それからビジネスメールを書いてみて、
行けるかどうか試せばいいのに。

その場にならないと言葉が出ないのかねえ。
俺なんて架空のメールを10通くらいすぐ書けるけどなー。


1万語を自由に書ける感覚とはどういう感覚か?
まず10歳の気持ちになればよいのでは。
10歳の読書感想文をやってみればいいんじゃない。
あるいは「日常生活」だから、
スーパーでの買い物や、飯を食いに行ったりして、
会話をシミュレートしてみればいい。

その時にもたつくようでは、
その言語で生活できてるとはいうまい。
ましてやその3〜5倍必要なわけで。

自分の中の語彙の総ざらえをしてないだろう。
そんなの作家ぐらいのものか。
だから、自分がどんな語彙をもっていて、
どんな層に分かれているかに自覚がないのだと思われる。

武術の技は、
段階ごとにわかれていて、
初段を取るのにどれくらいの技を覚えるんだろう。
たとえば100としようか。
それを一つ一つ使えるものにして、
得意技にして……をやらないと、
2段、3段の戦いはできまい。
4段くらいが仕事に使えるレベルかしら。

そんなことを考えれば、
寿司打でいくら鍛えようが、
初段の組手だってアワアワなんじゃないかしら。

武術にたとえたが、
スポーツでも楽器でも同じだろう。


言語は頭でやるものと思われているからかな?
言語は頭でやるものかもしれないが、
外に出すのは身体を使うことになる。

頭が命令しても身体は動かない、
という状態のことを、
部活の時を思い出せなくなってるのかもしれない。


英語をどれだけ頭で勉強しても、
喋れるようにはならないのはみんな経験している。

身体を動かすものは、身体を動かす練習が必要で、
ペラペラになるには、
日本語ならば1万語必要で、
仕事には3〜5万語の必要だ。

なのに咄嗟に身体が動けるのか?の、
見積もりが甘いのはなんでだろう?


よくTwitterで、
いきなり配列図を見ながら、
「この一文を書くのに○○配列で30分かかりました」
とか言ってる人いるけど、
ネタならいいんだけど、本気だとしたら、
ものの学び方を知らないんじゃないかと思う。
お前は赤ちゃんにビジネス会話をやらせるつもりか?

大西配列は、
たまたまいろんな人が試しているから、
こうした誤りの例がバンバン出てきて、
非常に興味深い。
つまりみんな言語をなめてる。
あるいは単に無自覚なのだろう。



おすすめは、
自分の語彙数を測定してみることだ。

僕が基準にしてるのはここ。
https://www.kecl.ntt.co.jp/icl/lirg/resources/goitokusei/vocabulary_test/php/login.php
その数の半分から1/3くらいはスルスル打てないと、
きびしくね?って思った方がいい。

ちなみに僕は13万って出た。
にわかに信じられないので時を置いて3回くらいやったけど同じ。
語彙数的戦闘力はべらぼうらしい。

これらをスムーズに打てないと、
自在とはいえないのだから、
たかがタイピングソフトや他人のつくった練習メニューに、
自分の語彙をあずけるなよな。
そんなの3万もなかったろうに。


自分の語彙で練習しろ、
と僕はよくいうが、
今回は定量的視点から議論してみた。
posted by おおおかとしひこ at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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