一件落着!なんて竹を割ったような解決など現実にはない。
どこか妥協したり、
我慢しながら相手の言うことを飲み、
トータルで勝ちに持っていく、
などのグレーな解決をするものだ。
(大人用語で「落とし所をつくる」などという)
だから、物語では、分りやすい、
完全決着が求められるのだと思う。
必ずしも、完全決着をしてくれ!
と毎回思っているわけではない。
だけど、あまりにも現実で灰色の結論ばかり見ていると、
時折物語のような、
スッキリした勝利を見たくなると思う。
幼いころはこんなグレーはなかった気がするね。
勝ちは勝ち、負けは負け、みたいな、
はっきりした世界だった気がする。
それが、損して得取れとか、
相手にやらせるだけやらせて実はこっちのペースとか、
腹芸とか、
面従腹背とか、
灰色の綱引きが、大人になって増えた気がする。
それは一言で言えば「妥協」ということかしら。
現実で、そんな妥協に飽き飽きしているんだから、
物語の中でくらい、すっきりした解決にしたいよね。
悪人がぐわーって後悔して死んでいくほうが、
悪人にも人権はあり、控訴権がある、
みたいなだらだら続くよりもスッキリするのだ。
ある意味幼いのかもしれない。
世の中ははっきりしないものだからこそ、
幼い世界のはっきりした解決を見て、
世界はすっきりくっきりしていると、
もう一度思いたいのかもしれない。
でも幼いと思われたらリアリティラインが崩れるから、
我々は工夫してリアリティラインをうまいこと操作して、
ご都合じゃない、
はっきりした、すっきりした解決を創作するわけだ。
全員が納得する、最高のハッピーエンドは何だろう?
完全な解決とは?
完全なエンディングとは?
それを考えれば、
逆算してそこに向かえるかもしれないね。
ごちそうが、最後まで残らずに、
ペロリと食べられて、
あとに白い皿しか残らない、
みたいに喩えられることがある。
余計なものが何一つ残っていない、ようにね。
そうあるべきだと思う。
あまりにも見事な解決だと、歴史に残るよ。
あんなにきれいにたたまれた風呂敷はない、
みたいに、
風呂敷たたみ選手権で上位入賞出来るというわけだね。
どんでん返し系の作品は、
これをある種競っている。
どんでん返しじゃなくても、
これを競っているとも思えるね。
完全決着とはなんだろう。
自分の話に置き換えて考えると分るね。
スッキリ解決するには、
一発で終わらせる、というのもある。
すべての伏線が、たった一つに集約する、
というのは見てて最高にカタルシスがある瞬間だ。
そういう風にストーリーラインを組んでもいいだろう。
現実ではグレーの結論が待っている。
だから今日も、一件落着が求められているのだと思う。
2026年07月20日
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