2026年07月31日

問題は平凡か

問題設定をするときに、
どういう問題にするかで、
ストーリーの質が決まる。

普通の問題じゃああんまり引きが少ない。
変わった問題にした方がいい。
どうやって?


たとえば、
「有名になる」というのが問題だとしよう。

有名になりたい主人公がいて、
有名になるのがゴールだとしよう。
それを叶えればおしまいなのだから、
それがセンタークエスチョンであり、
それが「問題」だと言える。

だけど、これはあくまで平凡な問題として例を出した。
イメージがふつうになってしまうわけだ。

アイドルを目指すの?
バンドをやるの?
インフルエンサーになるの?
犯罪者として有名になるの?
このへんは全部普通の問題だ。
つまり、ストーリーとして平凡だ。

どういう問題なら非凡になるか考えよう。

たとえば「アーチェリー選手として有名になりたい」にしてみよう。
急に聞いたこともない問題になる。

大会で優勝すればいいのだろうか?
それじゃあ有名にはならない。
オリンピックに出れば有名になったことになる?

立てこもり犯が出没するのを待ち構えて、
弓矢で打ちに行く、というのを考えよう。
そしたら、そんな問題の解決をする話は聞いたことがないので、
それは非凡になるよね。


ほかに「有名になる」というのでは、
「犯罪者として有名になるのは、
どういう犯罪をいつすればいいか」
というコメディだってありえる。

誰もやっていない犯罪をするために、
なんと○○をやる、
という話になったら、
急に映画として面白くなると思う。

その○○を思いつくだけで、
変な目的をもった、変わった映画になるだろろう。
もちろん、それが達成するまでをきちんと描き、
かつ感情移入できる、まで出来ていることが重要だが。


「宇宙人が攻めてきた」という問題だったらどうだろう?

どういう宇宙人かで平凡な問題かどうかが決ると思う。
タコ型や知能のある宇宙人ならもうおなか一杯だろうが、
「腕が3本ある宇宙人が攻めてきた」
という話なら新味がありそうだ。

その3本がストーリーに絡み、
宇宙人の侵攻理由になっていて、
それが撃退の鍵になっていたら、
面白い話になるに違いない。
それは、平凡な題材を、
変わった、非凡な話にする可能性が高まる。

つまり、平凡な問題でも、
ディテールを変えれば、
非凡な問題に化ける可能性があるということだ。


会社を再建する、という平凡な問題でも、
ソープランドを再建する、
という話になれば面白そうじゃない?

営業する、という平凡な問題でも、
芸能事務所に営業する整形の医院の話、
にしたら面白くなりそうじゃない?


人は変わった話が見たい。
かつ、安心する話が見たい。
両方だ。

整形の医院が営業するのは変わった話であるが、
そこで営業すべてに言えるような、
人生のコツみたいな話になれば、
安心する話になるわけ。


まったく知らない話に、
恋愛要素をいれろ、
というアホな話は良く聞くが、
それって知らない話に知ってる話を混ぜれば、
安心するぞ、
ということを言おうとしているだけだ。

ただ恋愛要素をいれろ、
というアイデアが平凡なだけだ。


そんな風に、
問題そのものをまず非凡にしてしまえば、
その解決に関しては、
まだ誰もやっていないので、
パイオニアになれるということだ。


その問題の権威になる必要はない。
もちろん調べまくって、
まだ日本で誰も解決していない問題を、
自力で解いてもよい。
そんなことまでする必要はなくて、
納得いくリアリティがありさえすれば、
「それをまだ解いた人がいない」
という変わった問題と解法というだけで、
おもしろいとなるわけだ。


ということで、
まず平凡な問題を出してみなさい。
次に、それを非凡にしてみなさい。
たくさんの非凡な例を出しなさい。

それらのうち、
解決のアイデアが湧いてきたものを、
採用してみるといい。

あるいは、今解決のアイデアがわかなくても、
色々調べたら解決法があるものを見つけてもよい。


変わったものを見たい。
そして理解できる、安心できるものを見たい。
その両方に答える、
非凡な問題を考えると良い。
posted by おおおかとしひこ at 07:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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