2026年07月11日

【薙刀式】薙刀式のデメリット

薙刀式とは何かをAIに聞いてみると、
彼らは公正を計ろうとするからか、
メリットとデメリットを両論併記してくる性質がある。

その時に出てくるデメリットって、
ネットの平均値に近いなー、
と思ったので、議論してみようかな。


いわく5つほど。
(毎回これが出てくるわけじゃなくて、
複数、何回か聞いてみた感じ)

1 習得までの生産性低下(1〜数週間)
2 同時押しに慣れが必要
3 qwertyが打てなくなる恐怖
4 環境構築のハードル
5 マッスルメモリーのコンフリクト

一個一個詳しく考えようか。



1 習得までの生産性低下(1〜数週間)

これは薙刀式のデメリットではなく、
新配列全体のデメリットだ。
薙刀式だけに責任を負わせるのは理不尽といえる。

これはもうしょうがない。
これを理由に断るのは、
新配列全体を何も習得出来ないことと同じだし。
じゃあ無理じゃん、ってなる。
やる気が出来たら来てくださいって言えばいいの?

あるものをキープしながら、
別のことを習得することは、
勉強やスポーツでは可能かもしれない。

だがそれがキーボード配列で難しいのは、
「普段使い続けるものの習慣を変えること」だからかもしれない。
生活習慣病改善などでは、
「それをやめる」だけだが、
「それをやりながら別のことをやる」が、
難しいのかもしれないね。

また、生産性低下といっても、
qwertyと併用しながらの練習だと、
そうそう低下はしない。
つまりこの話は二つの話がごっちゃになっている。

・生産性低下覚悟で一気に練習すると、
 数週間でマスターできる
・併用しながら練習すると、もう少しかかる
 この時、生産性低下は起りにくい

この、悪い所だけが合成されたような話になっているわけだ。
デマはこうやって生まれるんだなー、
という例だね。

ある対象があって、
それと悪い点だけが紐づけられて、
○○といえばこういう悪い所がある、
みたいに圧縮されていくわけだね。

ということで、
新配列の練習法には二種類ある。

・生産性を下げる覚悟をして、
 qwertyを数週間使わずにマスターする。
 (確実で早い)
・qwertyを使いながら生産性を落とさずにマスターする。
 (ゆっくりなので挫折しやすい)

この構図で議論するべきだ。
どちらも一長一短なので、
検討されたし、という感じかな。

「それをやりながら別のものも学ぶ」
というスタイルは、
意外と習い事の中で最上位に難しいものなのでは?
と思うが、
他を調べていないのでなんとも言えない……


2 同時押しに慣れが必要

どういうこと?と詳しく聞くと、
「ミリ秒単位の……」という話が出てきた。
どうやら薙刀式の同時押し=「相互シフト」を知らないようだ。

薙刀式の同時押しはミリ秒を見ていない。
「Aを押しながらB、またはBを押しながらA」
だと同時押しと判定する、
という独特の方法を取っているので、
ミリ秒が関係なく、どちらもシフトキーのような、
「先に押して、しかも押しっぱなしにする」
という打ち方で定義している。

これを説明が面倒なので、
伝わりやすい「同時押し」という言葉を使ってきたので、
その反動というかツケが回ってきているのかもしれない。

「3キー同時押し」とか言わないで、
「3キー相互シフト」と言うべきかな。
でも伝わらんなー。
もし分りやすい用語があったら、発明するべきだな。

「Aを押しながらBを押しながらCを押す。
順番を問わない」の、キャッチーなネーミングかー。

まあ、それでも同時押しが苦手な人は一定数いる。
なんでかはわからん。
生理的なところの何かが違うのだろう、
ということで思考停止している。


3 qwertyが打てなくなる恐怖

これは偏見であり、嘘だ。
デマである。
恐怖が形になっただけで根拠がない。
事実、ほとんどの人は分離に成功している。

だけど、途中でやめた人は、
打てなくなってやめたよ、
という経験談があるのかもしれない。

その人だってもう2週間やれば分離できたかもしれないが、
再現実験が出来ないので、
「わからない」という恐怖が、
こういうデマになっているのだと考えられる。

こういう知らないタイプの恐怖は、
知られていけばなくなるのだが、
知られていない現状では払拭は難しいと思う。

「併用できるのはエリートだけだ」
という、自分が出来ないことの癇癪として使われることもあるだろうね。
その癇癪に耐える数週間こそが、
キモなんだよな。

そういう意味では、麻酔のせん妄に似ていると言えるな。
たいてい一人で練習するからだろう。

適切なインストラクターにAIがなってくれたらねえ。



4 環境構築のハードル

僕の責任でも新配列の責任でもない。
仕様をどんどん変えていくWindowsの問題じゃんね。
それに追随して、
実装を変えていかないといけない、
実装者の苦労たるや、と思うよ。

僕は、DLするだけで使えるDvorakJに、
テキストファイルを読み込ませて、
マニュアル通りに設定すれば使えます、
というごく簡単な環境構築を提案しているだけだ。

ただしDvorakJはWindowsの仕様変更にともなって、
公開を停止した(DLは出来る)ため、
自己責任でやってくれ、というだけにすぎない。

自己責任といっても、
事故が起こるわけではなく、
一部のアプリでうまく打てないとかがあるだけだ。
「全てうまく行くようにする責任まで負わせないでくれ」
という意味の自己責任だね。

今のところ、
word、iTextでは、DvorakJは完璧に機能する。
ブラウザのテキストボックスの種類によっては、
Unicode文字が勝手に改行する問題がある。
ブラウザとサイトの組合せで挙動が変わることが確認されているので、
何のどれが問題か非エンジニアである僕には解明できなさそう、
という現状だけ書いておく。

だから経験値でやっていくしかないのはたしか。
これは公式サポートでないから、
というだけの理由だと思うよ。
詳しい人が引き受けて、
「こうじゃん」という回答を示してくれることを期待するしかないよね。

少数派だからしょうがない、
多数派になるためにこっちに来てくれ、
と割り切るしかない。


5 マッスルメモリーのコンフリクト

これは3とも関係するが、
途中で必ず起る、拒否反応みたいなことだ。

しばらく飼い慣らすとなくなる。
人によって異なるが、数週間みとけば、
大体実用範囲に収まる。



さて。まとめると、
少数派であることと、知られていないことが原因である、
誤解が半分、
少数派であることが原因、
みたいなことしかない。

合理性が問題であるとか、
得られる幸せが小さいから、
とかは関係ないのだ。

得られるメリットから比べたら、
僕はこれらの「デメリット」なんて屁みたいなものだと思う。

なぜなら、
思考のスタイルから変えていくからだ。

それは特殊な宗教や考え方になる、
というのではなくて、
qwertyにゆがめられていた不自然な日本語を、
ふつうに戻すだけのことであって、
より自然な日本語執筆が出来る、
というだけだと思うよ。

そういう風に一度楽で自然を味わったら、
qwertyの強制が弾圧に見えてくるんだよね。
そういう意味では、
まだ薙刀式は隠れキリシタンみたいなものだ。

キリスト教が世界を救う最高の宗教かには異論があるが、
薙刀式は確実に世界を一部救ってくれる。

別の配列が向く人がいるかもしれないが、
残念ながらそれを事前に知る方法は確立されたわけではない。
(数が集まって有意に分析できるほどではない。
人柱が圧倒的に足りない)


残るは、同時打鍵が苦手、
ということだろうが、
これは打鍵法が薙刀式の要求する撫で打ちが難しい人がいるからかもしれない。
「それまでのフォームを改造して、
新しいフォームになるのだ」
という意識がないと、
修得を諦めてしまう可能性が高いかもね。


トレーナーが横にいれば、
間違いを指摘したり、
不安を解消することは出来そうだから、
二週間合宿とかやればいいのかもしれない。

毎日1時間通って、5営業日×2週間か。
現実的?
仕事がないときにやろうかな。笑

AI薙刀式トレーナーみたいなローカルLLMつくれねえかな。
イルカみたいになったりしてな。




で、ここまで誤解を解いたとしても、
「そんな数週間のトレーニングをしてまで、
日本語入力を楽にしたいと思わない」
という反論はあると思う。

僕はダイエットと同じだと思う。
やりたくない人の首根っこをつかむまではしない。
ただ、間違ったライザップみたいになりたくないだけだね。

そうそう、
いきなり自分の言葉を打ち始める練習、
50音から始める練習、
タイピングゲームを始める練習は間違いだ。
かならずマニュアルの練習メニューからやってくれ。
その方が3倍は早く習得できるから。
posted by おおおかとしひこ at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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