2026年07月13日

テーマがないから、ガワに行くのかもしれない

最近、ドラマをとんと見なくなった。

いや、テレビがもうないのだから見る手段もないんだけど、
何が面白そうじゃないって、
ガワばかり強調して、
これはどういうテーマを扱っているのか、
が全然見えてこないところだな。


そういう宣伝をわざと断ち切っているのか、
本当にそういうテーマがない作品なのかは分らない。

だけど、
○○と○○がダブル主演とか、
○○というモチーフとか、
そういうことばかり強調していて、
「○○は○○である」というような結論が出そうな物語だなあ、
という雰囲気をほとんど感じない。

そういう意味では、ドラマは物語ではなく、
芸能人演技ショーになってしまったのかもしれない。
「このドラマを見て、人生を深く考える」とか、
あんまり最近聞かなくなったなーと。
あるのかもしれないから、
僕の情報網のせいかもしれないが。

まあ、そもそも、
マーケティングという名のセグメント化で、
その世代のターゲットが気になることばかり集めて、
そこに集まったターゲット目当てのスポンサーに、
商品を売らせようとする、
その前世紀のビジネスモデルが、
もう機能しなくなっているのかもしれない。


視聴者は馬鹿ではないので、
これはこういうターゲットを集めて、
こういう商品を買わせようとしているのだな、
ということくらい分ってしまう。

別に洗脳されるつもりはない。
だって買うかどうかは視聴者の自由だからね。
買わせるのはそれぞれのスポンサーが頑張って商売すればよろしい。

我々がドラマを見る理由は、
スポンサーが勧める商品を買いたいからではなくて、
物語が見たいからだ。

その物語がどういうテーマを選び、
どういう価値を証明しようとしているかに、
興味があるからだ。


だけど、そういうものは難しいからいらない、
とした人々が、
ドラマを人気芸能人のマトリックスを持ってきて、
○○世代に関心のあるモチーフ(テーマではない)を集めれば、
視聴率が取れる、
ということにしてしまったのが、
現在のドラマ界に僕には見えている。
(そうじゃない骨太なドラマがあるなら紹介してください。
今のテレビは中学生の知性に合わせてあるらしいが、
中学生が人生観を変えるドラマがあってもいい)


今別の意味で話題の「夫婦別姓刑事」はコメディらしいが、
僕は何の興味もわかなかった。
佐藤二朗は好きだし、
橋本愛は「告白」のころから好きだが、
で?って思ってしまう。
何が面白いの?って。

「夫婦だと同じ部署にいられないから、
別姓だと偽って刑事をやっている」
という設定は面白いが、
最終回で何かテーマが現れるようには見えない。
「別姓でいいのだ」という落ちどころにするつもり?

まさか同姓になって終わり、
別姓を否定するわけでもないだろう。
また、アンチテーゼ、
「夫婦は同姓であるべきだ」という敵がいるわけでもないだろう。
テーマが何も見えないので、
そこから食指が動かないのよね。


あらゆるドラマがそういう感じに見えているので、
適当な犯人捜しのミステリーとか、
適当なアクションとか、
適当な恋愛ものは、
もうそういうものだと安心して見れるのかもしれないね。

毎回ゲストが来て何かを解決するパターンだと、
時事ネタをぶっこみやすいから、
そういうことが出来そうだが、
そういう長いクールのドラマとかもうないので、
1クール10話とかじゃなー、
とテーマ性がない、
バラエティのドラマ版みたいなドラマに、
ちょっと最近辟易している。

地上波だからそう見えているので、
ネトフリの何かは面白いですよ、
というお勧めがあったらネタバレなしの範囲でコメントください。


海外のドラマは苦手だ。
人気出たらすぐシーズン続けて、
どんどん破綻していくからだ。
「V」「プライミーバル」の、
破綻の仕方を僕はまだ覚えてるぞ。

テーマのない物語は、
バラエティにすぎないのではと僕は思う。
そうしたら、ガワ勝負になってしまって、
MVとかと変わらないものになるんじゃね?


もともと、日本のドラマというのは一年くらいやる前提で、
とくに結論が出ない、一話完結ものばかりだったように思う。
起承転結があり、テーマに落ちるようなものは、
ほとんどなかったように思う。

それが10話とかになって来たから、
テーマに落ちないわ、短くて終るわ、
という袋小路に入っている気がするなー。
posted by おおおかとしひこ at 05:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
このブログには初めての投稿になります。自分はチャットGPTやジェミニに元漫画編集者の鳥嶋和彦氏の真似なんかをさせて遊んでいる馬鹿なキモヲタなのですが、このドラマの件が気になったので両者に分析してもらった所、共にネットという強力なライバルの登場と現代人の時間のなさにより見る前から目踏みされるという要素が大きいという回答が出てきました。実例として、ネットの反応だけですが「夫婦別姓刑事」に関しては、タイトルだけで「夫婦別姓?フェミの陰謀かよふざけんな!」とものすごい拒否反応があり、批判を含めてもドラマ自体の感想は皆無という手厳しい結果でした。また生成AIに鳥嶋氏の真似をしてもらいコメントしてもらったのですが、チャットGPTは「ドラマ離れではなく、視聴者が作品を選ぶようになった」、ジェミニの方は「客が何に飢えていて、何に怒っていて、何を見たらスカッとするのか。それを24時間必死に考えて死に物狂いで形にするのがプロのエンターテイナー。自分の高尚な思想を他人に押し付けたいなら、他人の金を使ってドラマなんて作らず、チラシの裏に日記でも書いていればいいんだよ」とこちらも手厳しい反応でした。
Posted by 774マン at 2026年07月13日 08:15
>774マンさん

AIさんたちは真実を見てるのではなく、
ネットに溢れてる人間の声
(最悪AI生成文章)を取り込んで平均的文章を作ってるだけなので、
嫌な意味での「民意」になってますね。

我々クリエイターは、
過去から今の平均を見るのではなく、
この平均を未来にどう動かすかで考えるべきだと思います。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年07月13日 08:53
TVドラマ 開始期 には 俳優が その局の各番組 に 朝から ゲスト・コーナー出演して 番宣します。

ドラマ内容は 話しません、ネタバレになるから。

トークは 主に 撮影秘話 最近の 小ネタ・エピソード 出演者の面白キャラ を話します。
Posted by MMX at 2026年07月13日 20:21
>MMXさん

「内容はここまでネタバレしてよい」
を脚本家や監督が決めるべきでしょう。
予告編はすでにできてるのだから。

それをやらないのは学芸会ですよ。
Posted by おおおかとしひこ at 2026年07月13日 20:59
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