2026年07月22日

【薙刀式】世界の言語と日本語の特殊性

前記事でqwertyローマ字と薙刀式の設計方針の違いについてまとめた。
結局薙刀式は、
「変換のタイミングをどう扱うか」
「膠着語としての日本語の性質を打鍵に構造化した」
ことが、
英語圏のタイピングと本質的に異なる点だ。

つまり日本語の特殊性は、
変換あり、膠着語、と2点にまとめていいと思う。

これを世界の言語のタイピングと比べて、地球を俯瞰してみたい。


英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、
ポルトガル語、イタリア語などなど。

変換なし、孤立語。

単語単位でタイピングすればよく、
変換なしでスペースで区切っていけばOK。
また、文型があり、
文の場所で意味が決まる構造がある。

なので語順が一定で、
この語順に当てはめる事が、言語化の一部になっていることが、
予想される。

これらの言語はつまり、
単語タイピング、順番、スペースだけやってればよく、
打鍵負荷、脳負荷は日本語に比べてかなり少ないと思われる。

これらの言語用のタイピング理論はあると思うが、
ほとんどが日本語の理論とは異なりすぎて、
ほとんど役に立たないのではないか。

これまでの日本語タイピングの理論的バックボーンが、
英語タイピングをもとにしたものから出来ているのは明らかだが、
変換があることや膠着語性といった、
日本語にあるものでこれらにないものについて、
ほとんど議論されてなかったのではないか。

(僕の知る限りでは、飛鳥配列くらいかなあ)


たぶん、「タイピング」という言葉で示されるのは、
この範囲に限られている、
というのが人類の平均かもしれないね。
これらの言語でほとんど地球は覆えるものね。

なお、アラビア語、インド系は僕は詳しくないので割愛します。
アフリカの言語もあるにはあるんだろうが、
よくわからないのでこれも割愛。


アジア圏を考えると。

韓国語……膠着語だが変換なし(表音文字のみ)。
中国語……変換あり(拼音)だが、孤立語なので膠着成分なし。

香港、台湾……漢直系も使うが、孤立語なので膠着成分なし。


ベトナム語……孤立語。ラテン文字使用なので変換なし。
モンゴル語……膠着語だが、伝統文字もキリル文字も表音なので変換なし。
チベット語……膠着語だが、表音文字なので変換なし。
タイ語……孤立語。文字種が多いだけで変換はない。

おや、膠着語は日本語、韓国語とわずかな言語(フィンランド語など)
という情報は嘘だったか。
それともアジア差別かしら。

まあ、それはおいといて、
実は「変換あり+膠着語」というのは、
世界で日本語だけらしい。
(検索の得意なPerplexity情報。少なくともメジャー言語では、
としておくか)

唯一かどうかはおいといて、
相当レアな問題だということだね。


つまり、
「日本語は複雑である」ということの裏に、
デジタル入力の困難性があり、
なぜかを紐解くと、
「変換あり+膠着語」という、
他の言語にはない二大問題があるから、
というふうに言えそうだ。


なるほど、世界的に問題だと認知されてないわけだよな。

これに挑んでいるのが、
IME勢だったり、配列勢であったり、
自作キーボード勢(のごく一部)だったりするわけか。

その中でも、
薙刀式×ワンショット漢直は、
「変換あり+膠着語」×「変換そのもの」
という問題に着目している解決法、
という文脈で捉えられそうだね。



キーボード入力はもっとよくできるはずだ。
だって「変換なし+孤立語」用に設計されたものだろ?
全然違う文脈に乗っけることを、
現状の標準方式では設計要件に入ってないぞ?

まずそこからの議論じゃね?

言語学者、なにやってんの。来いよこっちに。
posted by おおおかとしひこ at 12:10| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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