前記事でqwertyローマ字と薙刀式の設計方針の違いについてまとめた。
結局薙刀式は、
「変換のタイミングをどう扱うか」
「膠着語としての日本語の性質を打鍵に構造化した」
ことが、
英語圏のタイピングと本質的に異なる点だ。
つまり日本語の特殊性は、
変換あり、膠着語、と2点にまとめていいと思う。
これを世界の言語のタイピングと比べて、地球を俯瞰してみたい。
英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、
ポルトガル語、イタリア語などなど。
変換なし、孤立語。
単語単位でタイピングすればよく、
変換なしでスペースで区切っていけばOK。
また、文型があり、
文の場所で意味が決まる構造がある。
なので語順が一定で、
この語順に当てはめる事が、言語化の一部になっていることが、
予想される。
これらの言語はつまり、
単語タイピング、順番、スペースだけやってればよく、
打鍵負荷、脳負荷は日本語に比べてかなり少ないと思われる。
これらの言語用のタイピング理論はあると思うが、
ほとんどが日本語の理論とは異なりすぎて、
ほとんど役に立たないのではないか。
これまでの日本語タイピングの理論的バックボーンが、
英語タイピングをもとにしたものから出来ているのは明らかだが、
変換があることや膠着語性といった、
日本語にあるものでこれらにないものについて、
ほとんど議論されてなかったのではないか。
(僕の知る限りでは、飛鳥配列くらいかなあ)
たぶん、「タイピング」という言葉で示されるのは、
この範囲に限られている、
というのが人類の平均かもしれないね。
これらの言語でほとんど地球は覆えるものね。
なお、アラビア語、インド系は僕は詳しくないので割愛します。
アフリカの言語もあるにはあるんだろうが、
よくわからないのでこれも割愛。
アジア圏を考えると。
韓国語……膠着語だが変換なし(表音文字のみ)。
中国語……変換あり(拼音)だが、孤立語なので膠着成分なし。
香港、台湾……漢直系も使うが、孤立語なので膠着成分なし。
ベトナム語……孤立語。ラテン文字使用なので変換なし。
モンゴル語……膠着語だが、伝統文字もキリル文字も表音なので変換なし。
チベット語……膠着語だが、表音文字なので変換なし。
タイ語……孤立語。文字種が多いだけで変換はない。
おや、膠着語は日本語、韓国語とわずかな言語(フィンランド語など)
という情報は嘘だったか。
それともアジア差別かしら。
まあ、それはおいといて、
実は「変換あり+膠着語」というのは、
世界で日本語だけらしい。
(検索の得意なPerplexity情報。少なくともメジャー言語では、
としておくか)
唯一かどうかはおいといて、
相当レアな問題だということだね。
つまり、
「日本語は複雑である」ということの裏に、
デジタル入力の困難性があり、
なぜかを紐解くと、
「変換あり+膠着語」という、
他の言語にはない二大問題があるから、
というふうに言えそうだ。
なるほど、世界的に問題だと認知されてないわけだよな。
これに挑んでいるのが、
IME勢だったり、配列勢であったり、
自作キーボード勢(のごく一部)だったりするわけか。
その中でも、
薙刀式×ワンショット漢直は、
「変換あり+膠着語」×「変換そのもの」
という問題に着目している解決法、
という文脈で捉えられそうだね。
キーボード入力はもっとよくできるはずだ。
だって「変換なし+孤立語」用に設計されたものだろ?
全然違う文脈に乗っけることを、
現状の標準方式では設計要件に入ってないぞ?
まずそこからの議論じゃね?
言語学者、なにやってんの。来いよこっちに。
2026年07月22日
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