2026年07月23日

【薙刀式】2連接頻出50の可視化

運指の可視化をすれば、
指の運動がごちゃごちゃしているところとか、
打ちやすさみたいなのが可視化できるかも、
と思い、やってみた。

2連接の頻出50(kouyさんしらべ)について、
可視化を試みる。


凡例
・同手連接は赤。
・異手連接はグレー。
 赤線に比べて線が長くなるが、左右交互なので、
 長さは同手連接より気にしなくてよいだろう。
・赤点は同鍵連続。qwertyの促音、N、二重母音で確認。
・黒点は異手の同時押し。
・同時押しに使うキーから同手に連接した場合は赤線で軌跡を示し、逆の手を黒点とした。
 同時シフトキー前後でアルペジオを組む新下駄の特徴を示しやすくするため。

では実際のものを見てみよう。


50-2grams_qwerty.jpg

Qwertyローマ字。
打鍵数が多いため、
自然と色が濃い線になってしまうのは割り引くとして。

まず目立つのがAの多用だろう。
ここが最大の欠点だと僕は思う。
また、上段、TY前後の連接もとても多い。
FJをほとんど通過しているのが意味が分らないよね。
なんのためのホームキーよ。
そして、中段の連接よりも、
上段の連接の方が多いことが濃さで分る。
「qwertyは上段がホーム」と言われたりするが、
それはこういうことだからだろう。
じゃあ上段ホームにすればいいかというと、
これまたNにも集中しているため、そうもいかない。
HNを交換したら二段がメインになるかもね。
線の集中しているところを観察すると、
ASEDあたりにワンブロック、
RTYUIOあたりにワンブロック、
ASDあたりとYUIあたりをつなぐのにワンブロック、
そしてNと左手、NINOのブロックがある。
この4つがバラバラすぎて、
これらの間を指が飛び回ることが想像される。

中段同士、上段同士も線が濃く、
ここも往復するだろう。
ただし、DFGJL;はほとんど使われていない、
空白地帯だ。とくに真ん中が空いてて、
指が周囲を飛び回っている感覚かな。
ASEDあたりの外側指の負荷が高いこと、
TYNの伸ばしの負荷が高いことはこれを見ても明らかだ。

左手のほうがアルペジオが多いかな。赤が濃く見えるね。
あとTT, NN, UUの同鍵連打が目立つか。
他が目立ちすぎるので欠点として扱えないレベルかもしれないが。


薙刀式
50-2grams_Naginata.jpg

線が急に薄くなった。
さすがに打鍵数が少ないからだね。
中段に一本濃い線があり、
中段連接が多い合理性があることが分る。

アルペジオは右手に集中していて、
しかもqwertyより複雑なパターンを示している。
これを使いこなすことが薙刀式を使うこと、
みたいなことだね。
しかしさほど難しい運指ではないので、
十分やさしいと思われる。

逆に左手のアルペジオは極端に少なく、
あったとしても人差し指中指に限られるので、
qwertyの濃いものに比べて、
圧倒的に楽できることが分る。
(その代わり右手に集中しているわけだ)
左右交互に関しては、
中央にバランスが寄っていることが分る。

このことによって、
「右手をメインでアルペジオして、
補助的に左手のアルペジオを使い、
中段をメインに左右交互を使い、
中央指でよくつなぎあわせる」
という薙刀式の感覚が図示されたことになるわけだ。

qwertyと比較すると、
弱い指を酷使しない、
左手でややこしいことをしない、
ただ右手はより活発に様々なアルペジオを使う、
中段を中心に強い指のみで完結させようとする、
という傾向が図から読み取れる。


比較のために新下駄もやってみた。
大本の調査が新下駄用の調査だから、
きっといい成績が出るのでは?と思ったからだw
50-2grams_Shingeta.jpg

大きくはqwertyより薙刀式によっていて、
合理性とはこういうこと、みたいになっている。
目立つのは中段同士、下段同士の連接がやたら濃いことで、
薙刀式にくらべ、同段連接の多用が認められる。

薙刀式は近ければ強い指につないだろ、段はバラバラ、という感覚があるが、
新下駄は同段優先で、指は小指まで広く使う感覚だ。

同手のアルペジオは薙刀式同様右手が圧倒的に多く、
左手はあるとしたら同段。
あるとしたら人差し指中指の組み合わせ、
とする薙刀式とは考え方が違うね。

また、同時打鍵の黒点だが、まんべんなく主要部キーに散っている。
薙刀式の黒点が、上段の拗音部に集中していることと比べると、
ずいぶん考え方の違う同時打鍵ということが分るね。

そして当然、薙刀式は親指のスペースキーを使う。
まあまあ濃くなっているから、
シフト率だけを見れば新下駄の方が優秀だ。
だけど薙刀式はスペースのシフトを使うことで、
中央指にバランスを寄せている、
という工夫があることが分る。



あらためて3つをならべてみよう。
qwertyは打鍵密度をそろえるため、透明度を76%にして、
打鍵効率1.3/1.7とカナに合わせた濃さにしてみた。
それでもやっぱ異常に見えるね。
一方、
横に連接したいか、斜めでも中央部に連接したいか、
という意識の違いはあれど、新下駄と薙刀式はかなり似ている。
「合理」が図に出ていると言える。
50-2grams_qwerty_70.jpg
50-2grams_Naginata.jpg
50-2grams_Shingeta.jpg

しかしqwertyよ。
右手連接は段越えばかり、
左手連接はAR, ATなど、打ちづらいアルペジオだ。
左右交互が上段中央部、中段、下段のN周りと、
打鍵が散っていることが良くわかる。
NH交換、FA交換、TG交換くらいで、
ずいぶん散らないものになるんじゃないかしら。

あとこのデータでは、やたらと「し」まわりが多かった。
qwertyのsiの流れ、薙刀式や新下駄の「し」回りが濃いのはそんな理由だ。



ちょっとした差だろうか?
これは50個の2連接、つまり100字について統計を取ったものだ。
このブログの記事は大体2000字なので、
この20倍の差が蓄積する。
3記事書けば60倍疲労や複雑さが変わって来る。
論文一本1万字、小説一本10万字として、
100倍、1000倍差が効いてくる。


これだけを見ても、
qwertyローマ字は明らかに打ちにくい。
これを打ち続けながら、
複雑なことが考えられるはずがない。

動線が楽な道具が、複雑な思考を支えることが出来る。
qwertyを使いながら複雑なことが出来る人はまれだろう。
そんな能力がない人こそ、
新配列という楽な道具を使って、
複雑な仕事に挑むべきなんじゃないかしら。

仕事が偉大であるべきで、動線が複雑であるべきではない。


qwertyの方が簡単だ、
という先入観は間違いだ。
動線を見れば、
薙刀式と新下駄の方が、
明らかに簡単な運動をしている。

qwertyを使い続けるのは手にも悪いが、
それ以前に、
思考に影響してしまうのでは?って思うね。


僕はqwertyローマ字では複雑な仕事が出来なかった。
同様な人は、qwertyの枷を外して、
よりシンプルな道具=新配列を使って、
脳内に作業スペースを広く取った方がいいと思うよ。

もうqwertyに自分を無理やり合わせて、
自分が悪いと思う必要はない。
新配列をマスターすればいいだけだ。
posted by おおおかとしひこ at 17:11| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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