新配列は合理的だ。夢のような思考、執筆生活が出来る。
だけど、買ってくれば即幸せになれる商品と違い、
多少障害がある。
嘘をつかずに誠実に書いておく。
1 習得までの道のりがある
2 qwertyと混ざらないような練習が必要
3 環境構築の必要性
4 永久に使えるわけではない
1 習得までの道のりがある
新しく神経を書きかえるのである。
早くても2週間はかかる。
頭で暗記したとしても、
とっさに体が先に動かないと話にならないので、
暗記というよりは新しいスポーツを始めることに似ている。
(だから暗記してる暇があるなら、
何回も練習して体に叩き込んだ方が早いよ。
頭を経由しない指の動きだからね。
ぶっちゃけ昇竜拳やコンボみたいな感覚)
配列によるが、数週間から一か月は練習期間を見つもって。
それはしょうがない。
ブラインドタッチをやるんだからね。
で、嘘をつかずに誠実に現実を話すと、
・新配列習得中、明らかにqwertyが影響を受けてダウンする。
・新配列習得後、qwertyのリハビリをしないと、
打てなくなったままだ。
という現象がある。
ただし、リハビリは数日で済むこともある。
思ったより神経回路は色んなことを覚えているものだ。
だから、「qwertyが打てなくなるんじゃないか」とか、
「忘れてしまうのでは?」ということはない。
経験的に両立できることが分っている。
ただし、
一ケ月程度は「移行期間」というものがあるわけだ。
その一ケ月さえがんばれば、
打鍵が楽になったり、
思考が楽になるバラ色が待っているのだから、
おつりは全然来る。
一週間くらいで効果を実感できるので、
ずっとつらいわけじゃない。
「オッ、やせ始めたぞ」という実感付きダイエットみたいなことだ。
2 qwertyと混ざらないような練習が必要
具体的には、物理キーボードを変えるといい。
ノートPCはqwerty、
HHKBや自作キーボードは新配列、
などのように物理の手触りを変えるといい。
神経の切り替えはそういう物理で強制的にやるといいよ。
慣れたら同じキーボード上でも切り替えられるが、
最初は感触を変えるのがおすすめだね。
自作キーボードを買うとき、
高級キーボードを買うときは、
始めるのにいいきっかけかもしれない。
いや、新配列のためにキーボードを新調してもいいぞ。
高くて3〜4万。大人の趣味としては安いよ。
安いやつなら1000円台あるし。
3 環境構築の必要性
新配列にする方法には大きく4つあって、
エミュレーター(あるソフトをDLして常駐させる)、
キーボード側に覚えさせる(自作キーボードなど)、
キーボードとPCの間に変換アダプタのように噛ませる(かえうちなど)、
IMEなどに実装する、
などがある。
簡単な順に書いた。
一番楽なのはなんだろうなあ。
ストアアプリ化した紅皿が丸いかな。
それでも会社のセキュリティでDLできない人もいるし、
会社をうまく説得したり、黙って使うなども含めた、
自己環境構築力は必要だ。
DL、実行自体はカンタンなので、
自宅PCだけで使うなら一瞬だけど、
会社ではqwerty、家では新配列、
という二重生活をクリアできるかとか、
そういう人生環境構築力が問われるんよね。
一番簡単なのは、
会社PCだろうが自分PCだろうが、
同じエミュレータとファイルを入れて使うこと。
僕はそうしている。
私物PCは新配列+会社はqwertyという、
バイリンガルも全然普通にいる。
4 永久に使えるわけではない
どのやり方を使うとしても、
オフィシャル(MicroSoft製、Apple製)ではないものである以上、
OSの勝手な改変によって使えなくなることがある、
というのは覚悟しておいてほしい。
もちろん、我々もその裏をかいて、
使い続けられるように工夫はするだろうけど、
伝承が途切れて失伝することだってありえる。
Windowsは後方互換性が高いため、
かなり昔のソフトでも動くことはよくあるよ。
親指シフトは富士通が見放しても、
使えるようにする人々がいることで知られるが、
高齢化が進んでいるから、
50年後はもう誰もいないかもしれない。
でもオープンソースである限り、
誰かが仕様を読み込み、
実装してくれるという期待は持っておきたい。
最近はAIコーディングも出来るから、
昔ほどマニアじゃなくても継ぐことが出来るかもしれない。
我々がやるべきことは、
使用者を増やすことだ。
使用者がたくさんいると、
無視できないクラスタになるからだ。
そういう人々が一定数いると、
社会を形成する。
悪いことをするわけではないのだ。
むしろ、知的生産をより深く、速くする、
素敵なやり方をマスターして、
どんどん世界を良く出来るわけだ。
広げて悪いことはない。
何人かマスターさせたら利益が出るような仕組みではない。
なので安心して、親切として他人に勧められる。
ただ上のようなことには注意してね、だ。
今のところ、10年こんなことをやっているが、
最初のエミュレータは動いている。
あと10年後動かなくなっているかもしれないが、
そのときは誰かが別のやり方を思いついているさ。
これらの不利な点を甘受できるならば、
新配列はとてつもない快楽を連れてくる。
未来は明るい。
すこしの条件付きでね。
「ただし」を受け入れられるなら、
こっち側に来て人を増やそう。
実装のパターンを増やして、
いつかオフィシャルになれば永遠になれるかな?
そもそもWindowsやMacが永遠ではなくなるかもしれない。
PCなんてそんなもんでしょ。
僕らはVHSが未来永劫続くと思ってたよ。
SDの4:3や、MDや、DVDもそうだと思ってたよ。
ガラケーがスマホになる未来は想像してなかったよ。
第三次世界大戦が起って、
文明が後退して電気が使えなくなるかもしれない。
それでも僕らの言語は変わらないわけだから、
「そのときに一番いい道具を使って書く」を、
やればいいだけじゃないかしら。
僕の今の一番の道具は、
1手書き 2薙刀式+ワンショット漢直 3フリック
4qwerty
かな。
2026年07月24日
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