すべての人にはカナ系はすすめないが、
たくさん日本語を書いたり、
日本語を本質的に書いたりしたい人や、
日英分離をしたい人は、
カナ配列はおすすめだ。
おすすめポイントはたくさんある。
まず1カナが1打になること。
実際にはメジャーカナが1打、
マイナーカナが2打とか同時押し(配列による)
になる。
単打率(すべてのカナの出現度で、
単打カナになる率)は、6〜7割。
すぐれた配列であるほど、
指の動きはスムーズに練られているので、
ローマ字に比べてヌルヌル書ける。
そして僕が一番カナ系がいいと思う理由が、
このことにより、
「一文節をひといきで打ちやすい」ことだね。
日本語の基本は七五調だ。
五音、七音で文節を構成すると美しくリズムがいい。
和歌、俳句はいうまでもなく、
あらゆる散文の中に、
あるいはコピーの中に、
演劇や映画の名セリフの中に、
商品名やタイトルの中に、
たくさんの七五調が存在する。
たいていの名詞が3〜4カナで、
たいていの助詞が1〜2カナだから、
5音をつくることはかなり容易だね。
7は実は組み合わせで、2+5とか3+4とかで使う。
で、単打カナが多く、
指の繋がりがいい配列では、
この5音を一息で打てるんだよ。
つまり、日本語の一文節を一息で打てる確率が高いわけ。
打鍵効率(1カナを出す平均打数)で計算すると、
カナ: 1.3×5=6.5
ローマ字: 1.7×5=8.5。
6.5打ならちょい、ちょいで打てる。
8.5打を一気に打つのはかなり上級者になる。
ちょい、ちょい、ちょいぐらいに分かれてしまう。
なので、実はタイピングが上手じゃない人ほど、
カナを使った方が楽なのだ。
「一文節をひと塊でうつ」が出来ると、
日本語を塊で捉えられるようになる。
その時に初めて、それより上のレイヤーで考えることができる。
構成、段落同士の関係、ペース、他の文章との距離感、
オリジナリティ、展開やオチなどなどだ。
これが8.5打もかかっていては、
下位レイヤーに足を取られて、
上位で考え続けるのは難しいと思う。
タイピングが下手な人ほど、
カナ系がいいと思うよ。
もちろん打鍵数も、1.7から1.3に下がるので、
手が楽できる。
脳は上位レイヤーにいやすい、手は楽。
カナ系をやらない理由はないと思う。
もちろんローマ字を極めたければどうぞ。
8.5打を一気に打てるレベルの指の操作を、
1日数時間〜8時間は、僕は保たない。
ということで、カナ系は、
小説家、脚本家、記者、ライター、エッセイストなど、
沢山の日本語を書く人から、
俳人、歌人、コピーライター、演説家など、
言葉を重要視する人にもおすすめだ。
またそうでない人も、
メールを書くたび、仕事資料を作るたびに、
これらのメリットを受けられるので、
楽に書きたければおすすめ。
2点目。
英語と分離できること。
日本語と英語は、そもそも音韻構造がまったくちがう。
細かくはあげないが、
・母音頻度は、英語はEOAの順、日本語はAIOの順。
・子音は、英語は複数連続しやすいが、日本語は1子音が97%。
・日本語ローマ字は、1子音1母音……の繰り返し構造だが、
英語は複数子音になりやすく、また複数子音終わりもある。
逆に英語に1子音1母音……の繰り返し構造の単語はほぼない。
などがいえる。
根本的に異なる2つの言語が、
同等に指の運動が合理的になる確率はすくない。
なので、
英語は英語専用、日本語は日本語専用配列を使うほうが、
合理だ。
すなわち、日英分離がおすすめ。
英語は、Dvorak、Colemak、MTGAP、Arensitoなど、
英語圏で研究されてるものを使う方がベターだろう。
僕は英語をあまり使わないので、
qwertyをそのまま使っている。
そういう選択があってもよい。
また、英語をqwertyを使うのは、
ショートカットをそのまま使える利点がある。
VimやAdobeなど、
qwertyを前提としたツールを使う人は、
戦略的妥協でqwertyの人も多いだろう。
日英を分離したときに、
日本語はローマ字(日本語専用ローマ字。カタナ式など)か、
カナか、でいうと、
カナ系がよいのは、上に書いた。
ということで、
カナ系+qwerty、
カナ系+英語専用新配列、
がおすすめの形だなあ。
カナはとっつきにくいイメージがある。
26音と50音で、覚えにくいだろうというイメージだ。
でもどうせローマ字でもKとAを覚えるのではなく、
KAを覚えるわけだから、
50音を覚えなきゃいけないのは同じなのよね。
あと、カナは結構qwertyローマ字と分離しやすいのか、
併用しやすいのも利点かもしれない。
カナをやったあとに、
ローマ字に戻る人はおそらくいまい。
めんどくさいもん。
その非可逆性が、カナの便利さを端的に物語っている。
「天国はよほどいいところなのだろう。
戻ってきた人がいない」というジョークもあるくらいだし。
2026年07月30日
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打鍵数が下がっても、動作が複雑になれば、必ずしも楽とは限らない。シンプルさという観点では順次打鍵には敵わない
どうせローマ字でもKとAを覚えるのではなく、
KAを覚えるわけだから、50音を覚えなきゃいけないのは同じなのよね。→子音と母音に分解して使用キーを大幅に圧縮しているので、覚える量が全然違いますね。あとかな配列は使用キーが多いので、打鍵範囲が広いですね。打鍵数が減っても移動する指の範囲が広くなる問題はあります
>そもそもマイナーカナかどうかは、ユーザーの使用シーンや文体に依存
そのマイナーの基準が何統計なのか、という話です。
大数の法則でカバーできるのか、クラスタ分けするか、という話ですね。
>打鍵数が下がっても、動作が複雑になれば、必ずしも楽とは限らない。シンプルさという観点では順次打鍵には敵わない
同時打鍵の方がシンプルという人もいます。僕はそうです。
>どうせローマ字でもKとAを覚えるのではなく、
>KAを覚えるわけだから、50音を覚えなきゃいけないのは同じなのよね。→子音と母音に分解して使用キーを大幅に圧縮しているので、覚える量が全然違いますね。
それは単純キー記憶量の話ですね。
カナの数では同じですよねという話です。
KAを一連のものとして無意識化できるまでやって、初めて記憶だと思います。
> あとかな配列は使用キーが多いので、打鍵範囲が広いですね。打鍵数が減っても移動する指の範囲が広くなる問題はあります
薙刀式、英月配列は27キーです。多くは30キー以内に収まっていますね。qwertyはQ;/を使わないとして27ですね。
はい、単純キー記憶量の話です。これが多いと思い出したり、忘れた時に探すのが大変という話でした。
>orangeさん
> 震え
オールコンベックスキーキャップの影響ですかね。
常に指がキーキャップより浮いてるので。
カタナ式のときはコンケイヴ型のキーキャップだったので、
指が置かれていたと思われます。
運指はむしろ薙刀式の方が簡単です。
「ひといきで一文節を打つ」ときは、
カタナ式のほうが僕には複雑です。
>はい、単純キー記憶量の話です。これが多いと思い出したり、忘れた時に探すのが大変という話でした。
忘れても探してもないのでわかりません。
一つ一つのキーはもう探してないです。
つねに一文節をひといきで打つだけなので。
仮に「あ」をわすれても、「ある」「あれ」「なあ」
などの「あ」を含む言葉から復元するのでとくに問題ないですね。
ひょっとしてローマ字をキー単位で記憶してるんですか?
記事の内容を理解してないのでは?
僕は単語単位、文節単位、七五調の単位で運指記憶があるので、
言葉をネットワーク化しています。
それをするにはカナ配列のほうが楽で、
あやとりの手数の多いローマ字ではむしろ困難という立場です。