2026年08月01日

【薙刀式】なぜ人は薙刀式をやるのか

僕は作者だから、切実な思いで自分を救ったが、
単にそれを使ったろ、と思う人たちは、
どういう理由なんだろう。


面白そうだから、楽そうだから。

速さを求めるのは違うぞ、
と僕が言ってるので、
タイパーは近づいてないね。

qwertyローマ字の不合理さには納得していて、
初めてのカナ配列として、
もまあありそうだ。

これを正統派と呼ぶとすると、
僕は正統派はあまりいないと考えている。
人はそこまで自分を客観視できない。
自作キーボードなどで、
ロウスタッガードを相対化するまで、
相対化できないと思うんだよね。

CtrlがA横とか、JIS/USとか、
自キの親指エンターとか、
「キーマップ」に慣れた人が、
文字配列部分も自由になるのでは?
と発想しないかぎり、
qwertyを相対化することは難しいからだ。


僕は最初から手書きの感覚が強固にあり、
それに追随してこないqwertyがあり、
それでも相対化できなかった。
「それはそういうもので、それを使えない自分が下手だ」
と思い込んでいた。

たまたま会社支給のDellノートが、
BSが0.75Uで押しにくくて、
「こんなにBSが遠い意味ある?
そしてここでなくてもっと押しやすいキーにBSを当てるべきでは?」
って思ったのが最初。
なんせその左隣の\が1Uで、隣あったBSが0.75U。
どう考えてもこの2つのキーは入れ替えだろと。

で、「それができるなら、Aの位置も動かすべきだ」
などと考えたのがはじまり。
「何かを押したら何かが出るのはプログラムだから、
そのプログラムを書き換えればできるはず」
と考えて調べたんだよね。

そこに至る人は、
そんなにいないんじゃないかな。

「この文字配置はベスト動線ではない」
「この文字配置はプログラムなのだから書き換えられる」
のふたつを理解しないと、
「では文字を最適な位置に動かそう」とは、
発想しないと思う。

さらに、「ベストの条件はなんだ?
まず理想を考えよう」とはならんやろな。
これはものづくりの発想であり、
「ことばの特徴とは?」を考えるには、
膨大な経験がいると思う。



僕は親指シフトの名前は知ってたけど、
「プロ用の高速タイプ」までしか知らなかった。
調べるとカナ配列で、
「カナはいいや」って思った記憶がある。

どういう意味かというと、
「ローマ字でできる範囲=自分の理解できる範囲での工夫」しか、
なかったわけだ。

人は、自分の認識の枠組みからなかなか出ることができない。
経験の範囲でしか発想できない。
だから芸人は遊んで経験を増やすべきなのだ。
作家もね。
もちろん人間全て経験よね。


とはいえ、「キーボードという枠組みは変えられる。
物理も、論理配置も」に至るには、
それを見るまで、体験するまで理解できなさそう。

自作キーボードがずいぶん物理変更というビジュアルで、
その先入観を壊してくれたので、
いまは話がしやすくなったな。
僕がカタナ式、薙刀式をやってたころは、
自作キーボードはまだなかったもんな。
全員が109キーボードだった。


だから、
自作キーボード以降の、
薙刀式流入者のほうが多いのかな?

逆に自作キーボード以降だと、
カナはいいやってなって、
大西配列に行くのかもしれない。

大西配列から薙刀式へコンバートする人も、
少々いる。
でもそういう柔軟性がある人は、
薙刀式のあと新下駄に行ったりする。
踏み台代わりだ。笑

ただ、そんなふうな、
「新配列を横断的に俯瞰して、
薙刀式を試すことに決める」
という人は、全体の1割を切ってると思う。


一応エゴサして、
薙刀式始めました、
という人は名前を全員記録している。
もちろん毎日やってるわけじゃないから、
漏れもあると思う。

ペースは8年前とあまり変わってなくて、
月1人くらい?
12×8=96だが、記録によれば120超えたくらいだ。
大体そんな感じ。

勝手に始めて記録しない人もいるし、
始めたけどやめましたの報告はないので、
薙刀式ユーザーは100前後、という見積もりだ。


多いか少ないかでいうと、
カナ系新配列としては、
多い方だろうな。

先行する親指シフト、新下駄に比べれば桁落ちするだろう。
月配列2-236と比べるとどうなんだろう。わからない。
飛鳥も使用者はそこまでいないんじゃない?
ただまあカナ系新配列は何百もあるから、
「多い方」ではあろう。

大体そんな感じの村?に、
なぜたどり着くのか、
僕はさっぱりわかってない。


もちろん入口はちゃんと整えてある。
マニュアルの存在がでかいだろう。
新配列でこんなにちゃんと練習法が用意されてるのは、
失われた親指シフト練習ソフトをのぞけば、
あとは新下駄と大西配列くらいだ。

つまり、ユーザーの多さは、
案外練習メニューで決まってるかもしれない。
挫折率が低いという意味で、
因果関係はありそう。




で。

はじめましたの理由は、
「噂を聞いて」ぐらいじゃないかしら。


人はその程度の理由で動く。
逆に、それ以外の理由で動くことは稀だ。

消費者心理を考えればわかる。
「自分の判断が間違っていた事を認めたくない」
という深層心理がある。(認知的不協和)
それをカバーするもっとも強固な方法は、
「他の人に人気」なんだよね。
いわゆる口コミだ。

アホな女は、「他の女たちが好きだから、その男を好きになる」
という心理があるらしい。
さっぱりわからんが、ハーレムができる理由だ。
弱い魚や鳥が群れる本能に近いのかもしれない。

だから広告があり、インフルエンサーがいるわけだ。
「あの人も使ってます」という広告塔や、
名もなきユーザーの声たちがたくさん届いてます、
が絶えないのは、
そうした理由だ。

昔はAmazonのレビューがそれだったんだけど、
もう10年前ぐらいから汚染されててあんまり役に立たない。
食べログはまだ生きてるかな。


ちょっと買えばいいような小物や、
1回食べれば消えてしまう飯は、
失敗したというリスクが少ないから、
口コミがあろうとなかろうと手を出しやすい。
それで成功すれば俺はセンスがいいと思えるし、
失敗したらまあデフォかになるだけだ。

だけど、高額の買い物、
たとえばクルマ、家、結婚式場、
もう少し身近ならパソコンなどは、
人は慎重になる。
「自分で判断する自己責任」は、
あまり負いたくないわけ。

だから口コミなんだろうね。
自分の判断を放棄して、他人の責任にしたいからね。


あの人が勧めてたから、
キュレーターやソムリエがいいと言ったから、
結構そういう人がいるから、
などの理由で、人は高額の買い物を判断するしかない。

もちろん、チラッと触ったり体験したりするだろうが、
そもそも自分で判断したくないんだから、
それは儀式にすぎない。
「一度触ったものは責任を取りたくなる」
という心理につけこんで、
サンプル配布があるわけだからね。


僕というブランドで、
始める人もわずかながらいるかもなー。
僕は言い方はめちゃくちゃでズバリと言うが、
言ってることはまともで平衡感覚があると思う。
良いことも悪いこともきちんと並べて、
その上で判断する。
結論に至る最短距離の議論をするから、礼儀をすっとばすだけだ。

それが僕の信用され方だと思っているので、
それが信用できるとした人がわずかにいて、
試すんじゃないかしら。


もちろん、要素はひとつではなく、
複合的要因だ。
人はそんな簡単にダイエットしたり、
スポーツを始めたり、
自転車に乗れない人がいきなり挑戦しようとしない。
だから、
いろんな「やりたい理由」「やるべき理由」
「今のままで安住しない理由」などの、
複数の理由を集めてからやる。



実のところ「はやってるから」が、
人の購入動機の一番だよね。

そのためにCMはいっぱい打つのさ。
基本は1クール(3ヶ月)3000GRP。
GRPは合計視聴率。
視聴率10%の番組に300回出稿するのが3000GRP。
視聴率5%の番組に600回出稿できる。
これぐらいやると、月あたり100回前後流すので、
「どこででもこのCM見る」という感じになる。
そうすると、
「はやってる」という感覚になるのだね。
ちなみに3000は昔の基準で、
今は金がなくて1000とか1500が増えたなー。

Web、駅貼りなどでマルチメディアで攻めて、
「流行り感で囲む」というのがプロのやり方で、
「あー流行ってるなー」と思わせるわけだ。
これに大体数億円から数十億、メディア料(広告費)がかかる。

僕が石油王ならこれをやる。
薙刀式、はやってるゥー!って感じをつくれれば、
1000人、1万人程度は掴めると思う。


人はスペックで始めない。
そもそもスペックを読める人は経験者であり、
配列変更経験者自体が少ないからだ。
スペックは、安心材料として揃えるだけだ。


というわけで、
なんで始めたんでしょ?

「配列図のデザインがよかったから」
とか、全然ありそうだと思うよ。
緑が好きだったからとかもありそうだ。
「その世界観が好き」なんて全然理由になっちゃうよね。



一つ言えるのは、
「薙刀式使ってる人はよくしゃべる」ってことだw
その書く量や深さこそ、
薙刀式が良いという何よりの証拠だと思うなあ。

新下駄使用者はここまでネットでわーわー言ってないんよな。
なんかステルスしてる気がする。

親指シフト使用者は昔はうるさ型がいたのに、
今は黙ってるな。老衰モードかな。

飛鳥は2人だけがうるさかったが、
その他の人は混ざってこなかったし、
2人が発信しなくなったらぴたりとやんだ。

大西配列はワイワイやってるようで、
マスターしてからの話は聞かない。

薙刀式だけだぜ、マスター後もぐだぐだ書いてるやつらは。笑

でもそれが、その道具は何に使うのかを、
もっとも雄弁に語っていると思う。


いっぱいぐだぐだ喋りたい人、
薙刀式はいいぞ。
自分の考えを整理したり、
外に向けて発信したりするのにいいぞ。
あと、無口だった人が、雄弁になれるかもしれない。
しゃべり方教室に行って発声を学ぶように、
薙刀式を学ぶと、手が動けるようになるかもよ。

うるさいって?笑
元気でいいじゃないですか。
子供がわーって叫んでたくさん走る国は、
エネルギーに満ちて回転するんだよ。

エネルギーがあってもqwertyじゃあ、
去勢されてるのと同じだぜ。
もっと楽して叫ぼう。
叫ばなくても、ふつうに喋ろう。
ふつうに書くのは、とてもいいこと。
posted by おおおかとしひこ at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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