2026年08月02日

【薙刀式】脱力

高速打鍵の、未経験者のイメージは、
ズドドドド……という感じだろうか。
「思い切り速く、力強く」打つ感じ。

実際の高速打鍵はそうではない。
エネルギー最小でカラカラといく。


僕は剣の達人が人を斬ったのを見たことはないが、
たぶん力むことなくスッてやるだけなんだと思う。

その人にとってはあまりにも日常なので、
ふつうにただやるだけ、
みたいになっているだろうと。

逆に、特別な、自分には無理かもしれない、
一発で切れそうにない相手には、
ガチガチで力んでしまうかもね。

そういうときに人斬りは失敗するかもだ。


つまり、
軽やかに、高速に、脱力して書けるのは、
日常の範囲までだ。
自分にはキャパオーバーのことを書こうとするとき、
人はガチガチに硬くなるんじゃないかしら。

僕はqwertyローマ字で、
何万字も書いた経験がない。
その前にガチガチになって、手を壊した。

だけど薙刀式なら、
何百万字も書いてきたから、
ずっと脱力してられる。


qwertyローマ字の達人は、
きっと脱力して打てるのだろう。

そこに至るまで、どれだけ書けばいいのだろう?
ガチガチがやわらかくなるには、
○万字必要である、
みたいな経験則は転がってないかなあ。

薙刀式は最初から脱力を意識すると思う。
ある、ない、するの、JI、MK、OIは、
脱力したほうが楽で速いからね。

だからたぶん、
薙刀式で脱力の体得には、
1万字程度でいけるのではないかと思っている。
遅くとも10万字くらいかな。

qwertyローマ字はもっとかかると予想する。
なぜなら道具にその秘訣を知る方法が埋め込まれてないからだ。

「包丁が牛を解く」という。
中国の包丁(ほうてい)さんが牛の解体がうまくて、
どうやんのかと聞いたら、
牛が解体しやすい方向に切っていくだけで良い、
と答えた人で、包丁の語源になった人ね。
(ちょっと民明書房くさいぞ)

道具の理想はこれで、
道具が扱い方自体を語ってくれ、
それを読み取るだけでそのベストの使い方に収束する、
というものだ。

僕は薙刀式がそうなってるようにつくったつもり。
できてるかどうかはわからんが、
動線を繰り返しているうちに、
自然に脱力に至るようになってるはずだ。

qwertyローマ字はそうなってない。
だから練られていない、素人の道具に見える。


逆に、qwertyを脱力して打てるトップタイパーはすごいよな。
どれだけ修練を積めばいいんだろう。
僕はそれをみんなに課すべきではないと思う。
好きな人がやればいいだけだ。


もっとも、ブラインドタッチ自体が、
しばらく練習しなければならないものなので、
誰にでも開かれたものではないのは、
まあ誰でもわかると思う。

でもそんなの、水泳とかと同じよね。
一定期間練習して、はじめてできるものだからね。

そしてクロールは、
最大効率になるように、
脱力して泳げるように、
最小エネルギーの法則になるように、
フォームができているが、
qwertyローマ字はそうなっていないだけの話だ。

クロールを教えずに、
ヘンテコ踊り泳ぎを教え続けているようなものだ。
わずかな天才は泳げるようになるが、
ほとんどの人は溺れてる。


昨日、
ひさしぶりにMiniAxe×フルセッティングで、
脚本をガーッと書いたのだが、
最近ノートPCが多かったからか、
こんなに脱力してつながるのか、
と逆にびっくりしてしまった。

みんなこれ使えばいいのに。
めっちゃ楽やで。


誰の言葉か忘れたのだが、
とある剣豪に、
「どうやったら人を斬れますか」と質問したところ、
「剣を合わせたときにガチガチに硬いやつは、
なますのように切れる。
剣を合わせたときに柔らかいやつは強いので、
打ち合わずに逃げる」
と答えたそうな。

柔らかく脱力して、硬いやつを切っていくのが、
撃墜ポイントを上げるコツとはね。


そういう日常に、
書くことがなりたいものだ。

でも時々、やったことない頂上にアタックする時もあるので、
その時はガチガチだろうが脱力だろうが、
覚悟を決めてやるしかないのだが。

こういう普段のブログは、
僕はコンビニに行くような脱力で書いている。
(今酷暑でコンビニに行くだけで命懸けだが、
それはまあ置いといて)

創作文が書けない人は、
たぶんそんなふうに書いてない。

そうやって脱力できる配列かどうかは、
新配列設計に入ってるのかしら。


どれくらいの使用感を想定してるのか、
打鍵動画はそれをも語ってくれるよね。

もし力んでダダダダと打ってる動画なら、
絶対普段使いしてないんだよ。
カラカラと脱力して打ってるのが、
ほんとうに「使える」配列だと思うなあ。
(動画撮影で緊張してるのはしょうがないとしてw)
posted by おおおかとしひこ at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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