高速打鍵の、未経験者のイメージは、
ズドドドド……という感じだろうか。
「思い切り速く、力強く」打つ感じ。
実際の高速打鍵はそうではない。
エネルギー最小でカラカラといく。
僕は剣の達人が人を斬ったのを見たことはないが、
たぶん力むことなくスッてやるだけなんだと思う。
その人にとってはあまりにも日常なので、
ふつうにただやるだけ、
みたいになっているだろうと。
逆に、特別な、自分には無理かもしれない、
一発で切れそうにない相手には、
ガチガチで力んでしまうかもね。
そういうときに人斬りは失敗するかもだ。
つまり、
軽やかに、高速に、脱力して書けるのは、
日常の範囲までだ。
自分にはキャパオーバーのことを書こうとするとき、
人はガチガチに硬くなるんじゃないかしら。
僕はqwertyローマ字で、
何万字も書いた経験がない。
その前にガチガチになって、手を壊した。
だけど薙刀式なら、
何百万字も書いてきたから、
ずっと脱力してられる。
qwertyローマ字の達人は、
きっと脱力して打てるのだろう。
そこに至るまで、どれだけ書けばいいのだろう?
ガチガチがやわらかくなるには、
○万字必要である、
みたいな経験則は転がってないかなあ。
薙刀式は最初から脱力を意識すると思う。
ある、ない、するの、JI、MK、OIは、
脱力したほうが楽で速いからね。
だからたぶん、
薙刀式で脱力の体得には、
1万字程度でいけるのではないかと思っている。
遅くとも10万字くらいかな。
qwertyローマ字はもっとかかると予想する。
なぜなら道具にその秘訣を知る方法が埋め込まれてないからだ。
「包丁が牛を解く」という。
中国の包丁(ほうてい)さんが牛の解体がうまくて、
どうやんのかと聞いたら、
牛が解体しやすい方向に切っていくだけで良い、
と答えた人で、包丁の語源になった人ね。
(ちょっと民明書房くさいぞ)
道具の理想はこれで、
道具が扱い方自体を語ってくれ、
それを読み取るだけでそのベストの使い方に収束する、
というものだ。
僕は薙刀式がそうなってるようにつくったつもり。
できてるかどうかはわからんが、
動線を繰り返しているうちに、
自然に脱力に至るようになってるはずだ。
qwertyローマ字はそうなってない。
だから練られていない、素人の道具に見える。
逆に、qwertyを脱力して打てるトップタイパーはすごいよな。
どれだけ修練を積めばいいんだろう。
僕はそれをみんなに課すべきではないと思う。
好きな人がやればいいだけだ。
もっとも、ブラインドタッチ自体が、
しばらく練習しなければならないものなので、
誰にでも開かれたものではないのは、
まあ誰でもわかると思う。
でもそんなの、水泳とかと同じよね。
一定期間練習して、はじめてできるものだからね。
そしてクロールは、
最大効率になるように、
脱力して泳げるように、
最小エネルギーの法則になるように、
フォームができているが、
qwertyローマ字はそうなっていないだけの話だ。
クロールを教えずに、
ヘンテコ踊り泳ぎを教え続けているようなものだ。
わずかな天才は泳げるようになるが、
ほとんどの人は溺れてる。
昨日、
ひさしぶりにMiniAxe×フルセッティングで、
脚本をガーッと書いたのだが、
最近ノートPCが多かったからか、
こんなに脱力してつながるのか、
と逆にびっくりしてしまった。
みんなこれ使えばいいのに。
めっちゃ楽やで。
誰の言葉か忘れたのだが、
とある剣豪に、
「どうやったら人を斬れますか」と質問したところ、
「剣を合わせたときにガチガチに硬いやつは、
なますのように切れる。
剣を合わせたときに柔らかいやつは強いので、
打ち合わずに逃げる」
と答えたそうな。
柔らかく脱力して、硬いやつを切っていくのが、
撃墜ポイントを上げるコツとはね。
そういう日常に、
書くことがなりたいものだ。
でも時々、やったことない頂上にアタックする時もあるので、
その時はガチガチだろうが脱力だろうが、
覚悟を決めてやるしかないのだが。
こういう普段のブログは、
僕はコンビニに行くような脱力で書いている。
(今酷暑でコンビニに行くだけで命懸けだが、
それはまあ置いといて)
創作文が書けない人は、
たぶんそんなふうに書いてない。
そうやって脱力できる配列かどうかは、
新配列設計に入ってるのかしら。
どれくらいの使用感を想定してるのか、
打鍵動画はそれをも語ってくれるよね。
もし力んでダダダダと打ってる動画なら、
絶対普段使いしてないんだよ。
カラカラと脱力して打ってるのが、
ほんとうに「使える」配列だと思うなあ。
(動画撮影で緊張してるのはしょうがないとしてw)
2026年08月02日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

