オペラ歌手にエミネムのラップを歌わせたら?
つまりオペラ×ラップはありえるのか?
という実験。
https://x.com/tkatsumi06j/status/2084310978720936185?s=20
これは完全にディレクターないしキュレーターの視点だね。
豊富な知識がまずある。
組み合わせとして対等の大きさを選び、
しかも対極になるものを選べるか、
という、
知識とセンスの問題だ。
オペラという伝統的な声楽の最高峰、
貴族文化的なクラシック発声で、
音程もリズムも完璧でなければならず、
ベルカント唱法など身体全体を使って歌う。
テーマは人生の高らかさ、完全さだ。
一方ラップは近年のストリートで生まれたもので、
ビートと脚韻さえあってればよくて、
叩きつけるように、
地獄の底からの恨み言のようにつぶやく。
オンリズムである必要はなく、
字余り字足らずすらかっこよさに化けさせる。
つまりこれは、人間は不完全である、
ということの証明だ。
ただのラップなら対等ではないから、
映画にもなってメジャーとなった、
Lose Yourselfならオペラと戦える、
と踏んでの選曲だろうね。
結果、エミネムのつぶやきが歌曲になったわけだ。
オペラでもないラップでもない、
ラップシアターみたいなヘンテコなものの誕生だ。
(サビを抑えたのは物足りないなー。
3サビくらい高らかに行って欲しかったな。
そうするとオペラが勝っちゃうのかな)
これは、発想の勉強になる。
深い知識、広い知識を必要とする。
対極でかつ対等をどう選ぶかの問題だ。
A×Bを考えるのは、
なるべく凸凹でなるべく重なり合わず、
なるべく両極端で、
そして同じ大きさがいい。
馬場猪木、王長嶋はわかりやすかった。
ロッキードラコ、マーヴェリックアイスマン、
キン肉マンテリーマン、桜木流川、
ゴジラキングギドラ、悟空ベジータもだろう。
僕的には竜児剣崎、小次郎武蔵も入れなきゃな。
(近年のやつはいれてない。上のラインナップに負けちゃう)
これを腐女子が掛け算にしたが、
まあそこは無視するとして、
こうしたキャラクター同士の対立を考えるコツみたいなものだ。
ルークダースベイダーはそうならなかった。
ルークが弱過ぎた。
だからこそ、「I'm your father.」という、
映画史に残るどんでん返しが生まれたともいえるが。
コンフリクトを考えることは、
対立を考えることでもあるが、
こうしたプロレスのブッキングを考えることにも近い。
キャラを立てよう。
敵のキャラも立てよう。
このブッキングを考えよう。
対立という反発力と、
組み合わせの妙という磁力の、
両方を組むのだ。
そしてA×Bが最強のコンビになったとき、
映画史に刻まれる事になるだろう。
キャラクターだけではなく、
もちろんジャンルでも、アイデアでも、
なんでもできる。
人類はA×Bが好きなんだよ多分。
2026年08月06日
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