身も蓋もないことに気づいてしまった。
タイプライターの時代から、
高速タイピング高速タイピング言ってきた。
この価値観は第二次産業の指標だ。
高速に動ければ、大量に生産できて、
利潤があがるというやつだね。
8時間労働で生産効率を追求する、
労働者を雇う側からしたらそうだろう。
おお、今日もようはたらいとるな、おつかれさんや、
というやつだ。
でもさ、
高速に動き続けたらつかれるじゃん。
経営者ではなく、
労働者側の目線から見たら、
同じ生産量を吐き出すのに、
より低速なほうが楽じゃね?
なんで高速でシャカシャカ動く必要があるの?
頭弱くないか?
頭いいやつは、
ゆっくり動いて楽しながら、
同じ結果を出すべきでは?
僕がタイピングの速度測定に根本的に疑問なのは、
「じゃあその速度で8時間働いて」
と誰も言わないことなのよね。
いや、苦もなくできますならいいけれど、
みんなハアハアしてその記録を狙ってて、
その全力ハアハアで8時間もでけへんやろと思うわけだ。
仕事が3分しかないならば、
タイピングゲームが強いやつが一番金持ちになれるが、
仕事は8時間あるし、1か月あるし、
定年まであるじゃん。
楽して働こうよ。
その分頭回転させようよ。
つまり、速度を競うのはいいけれど、
マウントの取り合いにしか使われてなくね?
マウント取り合いゲームです、
と堂々と言えるなら別に構わないけどね。
僕は秒3打くらいでもたまにしんどくなるな。
1日中打ってたらそうなると思う。
たまにブログは数記事まとめて書くことがあるけど、
頭より手が疲れちゃう。
そんなの道具として不合格じゃん。
だから僕は、8時間速とかで測った方がいいと思うよ。
飯休憩ありでね。
あるいは、
8時間やって、乳酸溜まってないやつが優勝であるべきだと思う。
(数値化できるかは知らないが)
明日も働けるかのほうが大事だ。
僕が昔からタイプウェルやるのはなんで?
と思っているのは、
トータルでやることに対して近視眼的じゃね?
対症療法的じゃね?
っていうことだね。
効率化という大きな目的の中では、
要素として小さいのでは?と思ってしまう。
もっと大きなところを見落としてると思う。
そういう小さいものを一つずつ潰していく結果で、
仕事というのは効率化されるのである、
ということかもしれない。
だとしたら、その一つずつをぜひ教えて欲しい。
僕が聞いたことあるのは、
姿勢の矯正や物理環境を整えること、
単語登録、
ショートカットの有効活用、
確定代わりに次の文字を打つ、
いいエディタを使う、
いいコーヒーやティータイムを入れる、
軽い音楽を流す、
などだった。
それプラス高速タイピングでおしまい?って思ってしまう。
もちろん、
高速タイピングと最終的な仕事の関係は、
直接つながるのではなく、
○○○○なのだ、
という議論があってもいい。
○○配列で○○スコア出しました、
というのはいいけれど、
それだけでは、
書くことに対してどのように機能したのかという、
本題が欠けてるのではないか、
と思ってしまうのよね。
薙刀式はこれに対して、
いかにして脳と直結するか、
脳から文字までの摩擦を減らしていくか、
を考えてきたような気がする。
脳から字までのひっかかりを丁寧になくしていくことで、
よりよい質を生み出すことが目的だ。
文節の塊が打鍵塊になるような運指構造で、
文節単位で考えられるようなブレーキ打鍵を含むことや、
操作系が文字と一体化することで、
変換確定や修正をシームレスに行えることや、
編集モードでさらに強力にそれをサポートすることや、
指の負荷を極端なバランスにしたことで、
弱い指を壊す事がないようにしていること、
などを提案してきた。
日本語は筆の縦書きで発達したのだから、
それで書けるようなエディタや打鍵法や打鍵姿勢や、
それを可能にするキーキャップやギアも開発してきた。
あるいはIMEのランダムパチンコを減らすために、
ワンショット漢直という、
変換の勘所を抑える最低限の150漢字の漢直もつくった。
最終的には、思考と手の動きの一致という、
摩擦のない状態をめざしていると言える。
文字を入れ替えて効率化して、
それらをスコア○○で高速タイピングできたことは、
いいことだと思う。
それと、仕事の関係について、
議論が待たれるところだな。
新下駄配列のkouyさんは、
速さと楽さを必要十分関係にするようなつもりで、
新下駄配列をつくって実践していると思う。
他の人のそんな話をもっと聞きたいものだ。
僕は自分の脳内思考速度が、
およそ2000字(変換後)/10分だと推定していて、
そこにまだタイピングが追いつかないことが苦しい。
たとえば500の人がいて、
高速タイピングによって500を超えて書けるなら、
それがゴールなのだろうか?
脳内1500の人がいて、手が1500で書けたらゴール?
そういう意味では僕はまだゴールできてなくて、
なんでかを考えている。
そのうち手も衰えるだろう。
もっと楽しなければならない。
高速タイピングを実現できた人は、
もうエンドゲームなのかな?
その到達した世界を知りたいのよ。
また、高速タイピングがかつてできたけど、
衰えてできなくなった人は、
どうしてるのだろう?
字を書く事を諦めたのかな?
親指シフトを奪われたかつての親指シフターは、
そういう人も多いよね。
僕は高速タイピング自体はナンセンスとまではいかないが、
ほどほどでええやろと思っている。
だってしんどいじゃん。
仕事ってのはハアハアやるものじゃなくて、
鼻歌でやるもんだ。
ハアハアの量に仕事の量が比例するなら、
それは効率とは言わない。
鼻歌の余裕で大量に質の良いものを生産するためには、
どうするかを考えるべきだと思う。
2026年08月05日
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