2026年08月31日

成長は線形ではない

あなたは成長したことがあるだろうか。
あるいは、他人の成長を観察したことがあるだろうか。

良く良く見ると、
線形には成長しないよね。


線形というのは、
等間隔で成長するということだ。
今日レベル1だったら、
明日にはレベル2になり、
明後日にはレベル3になり、
10日後にはレベル10になるということだ。

それは無理、と自分でも思うだろう。
そんなうまく行くはずがないと。


おそらく、
最初のほとんどはほとんど成長しない。
ずっと何かをコツコツやる時間だ。

それがどこかで急に成長する。
それからとんとん拍子に伸びて行って、
どこかで成長が止まる。
またコツコツした時間があって、
また伸びる時は伸びるし、
これ以上伸びない時もある。

大体そんな感じじゃないだろうか。


だが、これをリアルに描くと、
映画的には面白くない。
前半ずっと成長しない、を描くことになるからだね。

フィクションにおいては、
大体ツカミにちょっとした成長がある。
「これで行けるぞ」と思うから、
次があるようにつくるものだ。

で、一回ここで停滞しても、
最初の印象があるから、
じっと見てられて、
ぐんぐん伸びるときに、「いいぞ」って乗って来るわけだよね。
そして、それがたいてい最後にグッと成長して、
終わるというパターンが多いね。

つまり、リアルだと一段階しか成長しないのに、
フィクションでは、
多段階成長が普通なんよね。
しかも線形だとリアルじゃないから、
時々グッと成長する、
みたいな非連続的なことで成長を描くことが多いよね。


シーン1がレベル1で、
シーン2がレベル2で……
シーン100がレベル100、
という話は多分面白くない。
なぜなら、
ずっと同じ調子だからだ。
メトロノームみたいになって、
退屈になるだろう。
人が興味を抱くのは転調したときだ。
音楽だって時々転調するから面白くなるわけだよね。
ずっとズンズンズンズン……ってやってたら飽きちゃう。


ということで、
成長というアークにおいて、
どこがポイントとなる成長なのか、
を逆算しておき、
そこに至れるように、
非連続的な成長曲線を描かせると、
リアルで面白くなるということだ。

そんな風に拍を刻んでいこう。
posted by おおおかとしひこ at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック