あなたは成長したことがあるだろうか。
あるいは、他人の成長を観察したことがあるだろうか。
良く良く見ると、
線形には成長しないよね。
線形というのは、
等間隔で成長するということだ。
今日レベル1だったら、
明日にはレベル2になり、
明後日にはレベル3になり、
10日後にはレベル10になるということだ。
それは無理、と自分でも思うだろう。
そんなうまく行くはずがないと。
おそらく、
最初のほとんどはほとんど成長しない。
ずっと何かをコツコツやる時間だ。
それがどこかで急に成長する。
それからとんとん拍子に伸びて行って、
どこかで成長が止まる。
またコツコツした時間があって、
また伸びる時は伸びるし、
これ以上伸びない時もある。
大体そんな感じじゃないだろうか。
だが、これをリアルに描くと、
映画的には面白くない。
前半ずっと成長しない、を描くことになるからだね。
フィクションにおいては、
大体ツカミにちょっとした成長がある。
「これで行けるぞ」と思うから、
次があるようにつくるものだ。
で、一回ここで停滞しても、
最初の印象があるから、
じっと見てられて、
ぐんぐん伸びるときに、「いいぞ」って乗って来るわけだよね。
そして、それがたいてい最後にグッと成長して、
終わるというパターンが多いね。
つまり、リアルだと一段階しか成長しないのに、
フィクションでは、
多段階成長が普通なんよね。
しかも線形だとリアルじゃないから、
時々グッと成長する、
みたいな非連続的なことで成長を描くことが多いよね。
シーン1がレベル1で、
シーン2がレベル2で……
シーン100がレベル100、
という話は多分面白くない。
なぜなら、
ずっと同じ調子だからだ。
メトロノームみたいになって、
退屈になるだろう。
人が興味を抱くのは転調したときだ。
音楽だって時々転調するから面白くなるわけだよね。
ずっとズンズンズンズン……ってやってたら飽きちゃう。
ということで、
成長というアークにおいて、
どこがポイントとなる成長なのか、
を逆算しておき、
そこに至れるように、
非連続的な成長曲線を描かせると、
リアルで面白くなるということだ。
そんな風に拍を刻んでいこう。
2026年08月31日
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