なかなか勇気のいること。
観客の側から見よう。
よくあるやつ、よくあるシチュエーション、
よくある職業、よくある事件は、
もう飽き飽きしている。
見たことないやつ、見たことないジャンル、
見たことない事件や問題、
見たことない解決を見たいわけだ。
ということは、誰も手をつけていない領域について、
書かないといけないわけだ。
たとえば先日絶賛した、
小説「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は、
誰もやっていない内容で非常に面白かった。
(映画版は糞なので見なくて良い)
まさかあんな展開、こんな展開が待っているとは予測できず、
しかもあんな内容は、
誰も書いたことがなかったものだと思う。
つまり、パイオニアである。
こういう所を開拓したよ、
というのがフィクションは面白いわけ。
さて。
書く側に回って考えよう。
そんなの、むずくない?ってことだ。
もちろん、誰も知らない領域は調べられないから、
我々が調べられる範囲になる。
あんまり知っている人が少ない方がいい。
そこで面白いストーリーをつくらないといけない。
そしてその調べた範囲において、
かなり詳しくなっている必要がある。
聞きかじりの知識でそんなマイナーなジャンルを紹介されても詰まらないよね。
ガチで詳しい人に紹介してほしいもんなー。
書く側からしたら、リスクが大きい。
そのジャンルが受ける保証はない。
でも見る側からしたら、
見たことのないマイナージャンルで、
一番面白いことをやってほしいわけだ。
この両方の見方をしていないと、
誰も知らないジャンルを書く時に、
周りが見えなくなるに違いない。
さらに僕がアドバイスできるとしたら、
「一個じゃなくて複数やろうぜ」ということかしら。
誰も知らない世界A、
誰も知らない世界B、
誰も知らない世界C……
という風に、
一杯そういうものを書こうぜ、
ということかな。
一個だけだとアタリハズレがあるから、
外れる確率の方が高い以上、
ほぼハズレになってしまう。
しかし、そういうのがいっぱいあると、
何かしらが当たる可能性がある。
そして、一発当てたときに、
それが一番よく調べられていて、
そのジャンルの教科書になるくらい良く出来ているものだけが、
大ヒットするんだよね。
それはつまり、
複数のパイオニアになれということだ。
誰よりもそのジャンルに詳しくなり、
また別のジャンルも誰よりも詳しくなればいい。
そんなことをたくさん持っていると、
まったく別のシナリオ、世界を書けると思うよ。
あれはどうだろう、なんて調べ始めたら、
別の何かに合流することも良くある。
そしたらまた別のネタとしても使えることがあるわけだ。
博覧強記と昔から言う。
たくさん調べて、たくさん知って、
そしてたくさん書けばいい。
一個だけ、少ない数だけ書くと、
当たらないことに落ち込む。
たくさんあれば、何かが当たる。
そう考えて、
マイナーな、誰も知らないものをひたすら掘って、
その辺を穴だらけにしてやれ。
もちろん、時間がかかる。
でも、
他人が時間をかけて書いてないものを、
観客が楽しめるはずがない。
観客が欲しがっているのは、
「新しいものの消費」だ。
その欲望に食いつかせるために、
どういう餌が必要か、
という事だ。
新しい餌じゃないと、食いつかないよな。
2026年09月02日
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